OSAKA TATTOO DESIGN
大阪市天王寺動物園の象の春子のタトゥーデザイン
大阪市天王寺動物園の象の春子とは?
大阪の動物園と言えば、天王寺動物園です。
上野動物園、京都市動物園に続いて日本で3番目に開園したのが天王寺動物園で、1915年1月1日に開園し、2015年1月1日に100周年を迎えると言う事で、様々な催しも企画されているようです。
その天王寺動物園に、はるばるタイから1950年4月14日にやって来たのがアジアゾウの春子です。
象の春子が小さかった頃をイメージして描いたタトゥーデザインです。
春にやってきたからという事で、一般公募で一番多かった「春子」と言う名前が選ばれたのだそうです。
春子は2014年に推定年齢66歳で亡くなりました。
上野動物園のゾウのはな子に続いて日本国内のアジアゾウで2番目に高齢だったそうです。
ゾウの春子と大阪の発展
春子が日本にやって来たころは、戦争の跡が残る終戦直後の大阪で人々の心は傷つき必死で復興へと歩んでいる時代でした。
戦争の傷の癒えない多くの人たちの心に大きな希望を与えてくれ、世代を超え沢山の人々の想いを背負い支えてきてくれました。
船でタイから大阪港に着いた春子は、港から天王寺動物園までをトラックに乗せられ、約10kmほどの距離を2時間半もかけてパレードが行われ、小さな愛らしい春子を一目見ようと沢山の人が沿道に駆けつけたそうです。
春子がやって来た6年後には2代目通天閣も完成し、どんどんと発展する大阪の街を春子はずっと見守り続け、大阪の市民を癒してくれました。
ゾウは見た目の可愛さからや、また強さや賢さの象徴としてタトゥーデザインでも選ばれる事も多く、キュートな象やリアルなタッチの象など様々に描かれます。
アジアゾウの平均寿命は60歳~70歳と言う事で、66歳で亡くなった春子は長寿のシンボルともされ、人々は春子にいつまでも元気で長生きして欲しいと願いを込めて冬至の日にカボチャを食べると風邪を引かないと言われる事からカボチャのプレゼントが贈られたり、お誕生日には春子の好物だったリンゴを飾った特製ケーキが贈られたりしました。
現在の天王寺動物園では、タトゥーデザインでも人気の虎やホッキョクグマなど様々な動物たちが暮らし、大阪の人々を癒してくれています。
2021年3月にオープンした「TENNOJI ZOO MUSEUM(てんのうじズーミュージアム)」には、春子と同時期にやって来て2000年に死亡した雌のアジアゾウ百合子の骨格標本が施設の目玉として飾られているそうです。