ユニコーン（一角獣）のタトゥーの意味とは？

ユニコーンは額に一本の長い角を持つ、馬に似た伝説の動物とされています。
ラテン語のuni=ひとつ、corn=角が語源と言われています。

輝くように白い体や、らせん状の角が特徴的で、時には翼を生やして描く事もあります。
タトゥーでは白色のインクだけでユニコーンの体を表現する事は難しいので、肌の色や水色のインクなど他の色も使って表現します。

ファンタジー映画などで登場する事も多く、とても優しそうなイメージのユニコーンですが、その性格はとても獰猛で非常に高貴な精神を持ち、身に危険が迫った時は、どんな相手でも勇敢に立ち向かうのだそうです。
そんなユニコーンの姿から、「高貴」や「勇敢」と言った意味をタトゥーに込められる方もおられます。

ユニコーンの角には非常に強い魔力があり、解毒作用や、病をたちどころに治す薬の様な作用があるとされていた為に、その不思議な力を求めて人々はユニコーンを捕らえようとしますが、獰猛なユニコーンを捕まえる事は非常に難しく、どうにかして捕らえようと大金を使って手に入れようとした教皇などもいたそうです。

そんなユニコーンでも捕らえる事が出来る方法があります。
ユニコーンは清らかな心を持つ処女の女性にのみ心を許し、優しく抱かれると大人しくなると言われており、大人しくなったところを捕まえるのだそうです。
この事からユニコーンは「純潔」、「無垢」、と言った意味を表すとされています。

「貴婦人と一角獣」と言うフランス・パリにある国立クリュニー中世美術館所蔵の有名な芸術作品があり、当タトゥースタジオのある大阪でも展示されていた事があり、とても人気の展示会だったそうです。
芸術作品としてユニコーンは女性と共に描かれる事も多いです。

ユニコーンは天国からやってくると信じられており、聖母マリアを表すとも言われています。
古くからキリスト教との結び付きもあり、旧約聖書でもユニコーンについて語られています。

イギリスの国章にもユニコーンが描かれています。
このユニコーンはスコットランドを象徴するのだそうですが、非常に獰猛な性格の為、鎖で繋がれているのだそうです。

ユニコーンを見ると願いが叶えられるとも言われ、またユニコーンの涙は心と体の両方の痛みを治癒すると言われています。

ユニコーンに似ているとされる生き物

麒麟：中国の神話に登場する霊獣であり、額に長い1本の角と馬の様な体は似ていますが、性格は正反対で、獰猛なユニコーンに対して、足元の小さな虫を自分の大きな足で踏み殺してしまうのではないかと恐れるほど優しく穏やかな性格をしているとされます。

ペガサス：ギリシャ神話に登場する伝説上の生き物で、翼を生やし馬の様な体は似ていますが、長い角は生えていません。
ペルセウスがメドゥーサの首を切って倒した際に、その切り口からペガサスが生まれたとされていて、その後天に昇って星座になったとされています。