TATTOO MEANING

木(樹木)のタトゥーの意味

木(樹木)とは?

サクラの木のTATTOO

樹木は私たちが住むこの世界で重要な役割を果たしています。
地球の温暖化への影響が大きい二酸化炭素を吸収し、人間が生きていくために必要な酸素を放出してくれています。
また、さまざまな動物に住まいと食料を提供してくれます。
木は私たちにとって必要不可欠な存在であり、異なる文化圏の人々にとって幅広い意味を表しています。

一般的に木のタトゥーデザインが表す意味は生命と美、強さとコミュニティ、平和と繁栄、再生と若返り、などがあります。

日本でも山が多く森林にめぐまれた国土のためか、様々な種類の樹木が生い茂っています。
日本古来から伝承される自然に神が宿るという信仰の中で、樹木も神聖視され「御神木」として古くから人々に大切にされてき巨木が沢山あります。
当タトゥースタジオの目の前の三角公園にも大きな木が植わっていて、一つのシンボルにもなっていると思います。
そんな巨木だけでなく、様々な種類の樹木がタトゥーとして彫られています。
その中でも有名な樹木のタトゥーデザインの意味をご紹介します。

木(樹木)が象徴する意味:

  • 「神聖」
  • 「生命」
  • 「強さ」
  • 「平和」
  • 「再生」

ヤシの木

ヤシの木のTATTOO

ヤシの木はハワイやカリフォルニアなど温暖な気候でよく見られる事からか、楽園の象徴でもあります。
シンプルなヤシの木のタトゥーデザインが人気ですが、そのシンプルなデザインから、いつか見たビーチの夕日、涼しい風、無限に続くような地平線などの記憶を呼び起こす壮大さがあります。
楽園のイメージからはリラックス、旅行、自由、などを意味する事が出来ます。
また嵐に直面したときのヤシの木の柔軟性からは、困難にもかかわらず障害を克服し、しっかりと地に足をつけ堅固であり続ける能力や回復力などをも表しています。

桜の木

桜の木は日本人にとても馴染み、深く愛されている樹木ではないでしょうか。
国の天然記念物とされている桜の木も多くあります。
桜の木は人間の生のはかなさなどを思い起こさせます。
一説には「サクラ」の名前の由来は、「サ」は山の神を表し、「クラ」は神が憑依する座を意味すると言われています。
長い冬が明け、桜の開花と共に暖かな春がやって来た喜びを表していたのかもしれません。

松の木

松の木は英語ではPine Treeと言われ、日本に限らずアメリカやカナダなど北半球の多くの国でみられる樹木です。
雨にも負けず、風にも負けず、吹雪にも負けない松の木は、多くの文化において確固たる誠実さと意志の強さの象徴となっています。
困難を克服した人や内なる強さを求める人に、欧米でも人気のタトゥーデザインの一つとなっています。
また日本では「松竹梅」と言われるように、一年中緑の葉をつける松は「長寿」の意味があり、おめでたい樹とされお祝い事のシンボルとして使われています。

リンゴの木

キリスト教徒が少ない日本でも、旧約聖書でアダムとイブが「知恵の実」である禁断の実を食べて楽園から追放された話はよく知られていますよね。
その禁断の実はリンゴとして描かれていることが多いです。
リンゴの木には「知恵」の意味がありますが、一方で「誘惑」と言った意味もあります。

また息子の頭の上に乗せたリンゴを弓矢で射抜いたスイスの「ウィリアム・テル」の話も有名です。
この時代のスイスは隣国のオーストリアの支配下にありました。
ある日オーストリアの悪行政官が、「広場に置いたオーストリア皇帝の帽子にお辞儀をせずに通りすぐれば死刑にする」と立て札を立てました。
自国に誇りを持っていたテルはお辞儀をせずに通り過ぎ逮捕されますが、息子の頭に乗せたリンゴを射落とす事が出来れば、命を助けてやると言われ、見事リンゴを落とすのです。
テルの愛国心などが伝説となり、現在でも世界中でこの話は語り継がれています。
リンゴの木にはまた「愛国心」や「正義」などを表現する事も出来ます。

しだれ柳

生長が早く生命が旺盛であるしだれ柳は、日本で古来から神霊が降りたつ木とされてきました。
一方で海外では、しだれ柳は泣いている様にも見え、悲しみや嘆きや喪失感を表すと言われています。
早すぎる死、報われなかった恋などをしだれ柳のタトゥーで表現する方もおられるのかも知れません。
有名な画家のクロード・モネはいくつかの枝垂れ柳の絵を残しています。
モネは第一次世界大戦の終わり頃、戦争の悲惨さと無益さに哀悼の意を込めて、枝垂れ柳の絵を描いたと言われています。

月桂樹

月桂樹はギリシア神話における芸能・芸術の神として名高いアポローンの霊木として、崇められていました。
そのため、文化芸術の各分野において優れた功績を残した方に月桂冠が贈られました。
月桂樹は「勝利」や「名誉」の象徴とされています。
ちなみにマラソンで優勝した選手の頭上に飾られるのはオリーブ冠だそうです。