TATTOO MEANING

霊亀(玄武)のタトゥーの意味

霊亀(玄武)のTATTOOの意味とは?

LUCKY ROUND TATTOO 霊亀のタトゥー

霊亀は"れいき"と呼びます。

霊亀は、中国の周から漢の時代に儒学者たちによって社会秩序や道徳規範などが記された「礼記」と言う書物の中に登場する伝説の生き物とされています。
礼記では「霊亀」、「応竜」、「鳳凰」、「麒麟」を四霊として、神秘的な尊い動物として記されています。

霊亀を含む四霊は縁起の良いタトゥーのモチーフとして、古くから日本では人気のあるデザインとなっています。

一説には霊亀の背中の甲羅の上には不老不死の仙人達が住む「蓬莱山」と呼ばれる桃源郷が存在すると言われており、その大きさは想像を絶するのだそうです。

古代中国では動物たちの長として考えられる瑞獣と言う言葉があります。
瑞獣とは動物がそれぞれ持つ特徴でカテゴリ分けをし、そのカテゴリの動物達の中で一番尊い動物と言う意味であり、例えば霊亀は堅い甲羅を持つ360種類の甲虫の長とされています。
この瑞獣が姿を現すと、良い事が起こる前触れとされています。
霊亀の甲羅の模様は水脈となっており、河川の氾濫などの災害の際には治水を助けると言われていて、その為か治水する才覚に優れた王が生まれると姿を現すと言われています。

瑞獣の中でも特別とされるのが、先ほどの四霊でありそれぞれの特徴から示すものが異なるとされます。
霊亀は吉凶を予知し、応竜は変幻、鳳凰は平安、麒麟は信義を示すと言われています。
元々、古代の中国では亀の甲羅を焼き、甲羅に入ったひびの割れ方で吉凶を占っていた事に由来すると言う説があります。

この四霊は四神とも呼ばれます。
四神とされる時には呼び名が異なります。

  • 霊亀→玄武
  • 応竜→青竜
  • 鳳凰→朱雀
  • 麒麟→白虎

四神は天の四つの方角をそれぞれが司り、方角の他にも司る季節や象徴する色が割り当てられています。

  • 玄武→北、冬、黒
  • 玄武→北、冬、黒
  • 朱雀→南、夏、赤
  • 白虎→西、秋、白

当タトゥースタジオのある大阪には「大念仏寺」と呼ばれるお寺があります。
ある日この大念仏寺の良忍上人が仏道を広く人々に伝えるために船出した時、大しけに会い、海を鎮める為として、以前に鳥羽上皇から頂いた鏡を海に投げ入れました。
すると、今まで激しく荒れていた海は穏やかになり、空も晴れ渡り、無事に目的地に到着する事が出来たのだそうです。
目的を終えた復路で、突然波間からとても大きな霊亀が姿を現したのだそうです。
その背には海に投げ入れたはずの鏡が乗っていました。
上人は鏡を受け取り、霊亀に念仏を唱えると沖へと帰って行ったと言う言い伝えがあり、この鏡は「亀鉦」と呼ばれて、現在でも大念仏寺に残されているのだそうです。

霊亀(玄武)にちなんだ言葉

鶴は千年亀は万年:中国では古くから言い伝えで「鶴は千年を生き、亀は万年を生きる」と言われいるそうです。
実際には鶴も亀も寿命はもっと短いそうですが動物の中では長寿であり、鶴も亀も長寿の象徴として縁起の良いものとされ、長生きを祝ったり、祈ったりする時にこの言葉が使われています。
長寿を願うと言った意味でも、タトゥーモチーフとして霊亀の人気がある理由かも知れません。

西洋での亀のタトゥーデザインの意味

日本で亀は長寿を意味する事が多いですが、西洋では航海の際に赤道を越えたセーラーはその誇りとして「亀」のタトゥーデザインを彫る権利を得たのだそうです。
長く海で過ごした者ほど、沢山彫る事が出来たと言う事のようです。