梟（フクロウ）のタトゥーの意味とは？

梟（フクロウ）は神秘的な能力を持つ鳥として、タトゥーで人気のデザインです。
梟のタトゥーにはどんな意味があるのでしょうか？

日本では、『不苦労』『福朗』としても書く事が出来るため、 『苦労をしない』として災いを回避し、福を呼び寄せる縁起の良い幸運の鳥とされています。

ギリシャ神話では知恵、芸術などを司る女神Athena（アテーナー）が梟を聖なる動物として常に従えていた事から、英知、知識などの象徴として捉えられ、現在でも「森の賢者」や「森の哲学者」と呼ばれています。
遠くまで見る事の出来る視力や、地中にいる獲物の位置を特定できる並外れた聴覚などの素晴らしい能力から賢者や哲学者と言ったイメージが定着したのかも知れません。

エジプト文明ではフクロウは死者やアンダーグラウンドの世界とコミュニケーションを取る事が出来るとされ、死からの守り神と言った意味で用いられます。

インディアン（ネイティブアメリカン）の文化では、夜行性で夜でも目が利くフクロウをトーテムポールに彫り、不吉な危険を察知する能力のシンボルとしたり、夜を支配する神の監視者として祭礼で扮する踊り手に梟の化身が登場する事もあるのだそうです。
部族によってフクロウの捉え方が異なり、トーテムポールでも天気の動向を見るのに用いたり、梟が肉体を離れた霊魂や死を意味する事もあるのだそうです。

映画『ハリーポッター』でハリーがフクロウを連れている様に、 フクロウは夜行性である事から、闇の見張り番として魔法使いと共にイメージされる事も多いですね。

また博士帽を被ったフクロウのタトゥーを見た事がある方も多い方と思いますが、このデザインも『知識』のシンボルとされているからの様です。

デザインでも人気の梟ですが、当スタジオのある大阪には梟と触れ合えるふくろうカフェがあり、なかなか人気なのだそうです。愛らしい見た目に癒されるのかも知れませんね。

フクロウにちなんだ言葉

フクロウを、アテネへ： これはギリシャのことわざで、アテネには沢山のフクロウがいるのに、わざわざフクロウを寄こす必要がない。 日本語での『釈迦に説法』と同じ様な意味で『必要がない事』と言った意味になります。

ミネルバのふくろうは黄昏に飛びたつ：これは哲学者ヘーゲルの言葉で『古い知恵の中で人や時代に陰りが生じて、行き詰まりが感じられる黄昏の中から、新しい知恵を取り入れて知恵の女神の使者である梟が飛び立っていく。』、すなわち『知が混迷を打ち破る。』と言った意味だそうです。