シャチのタトゥーデザインにはどんな意味があるの？

その体は6m程もあり海洋における食物連鎖の頂点に立つシャチのタトゥーも人気があります。
シャチにはどんな意味が込められているのでしょうか？

世界中に分布し、広い海を力強く泳ぐその姿から、強さを意味する事もあるでしょう。

英語でシャチはOrcaまたはKiller Wholeと言います。
「Killer Whole＝殺人くじら」とは物騒な名前で呼ばれていますが野生のシャチが人間を殺した事は一度もないそうで、とても平和的な生き物だとされます。
平和の意味を込めてシャチのデザインを好む方もおられるでしょう。

集団でさまざまな戦略を駆使して狩りをするシャチは、非常に知的な動物と考えられています。
とても大きな体にもかかわらず繁栄し続ける事は、彼らの知性や賢さなくしては不可能だったでしょう。
知性や賢さ意味するタトゥーデザインには、シャチ以上のものはなかなか見つからないかもしれません。

シャチの群れは母親を中心として家族のみで構成されるのだそうです。
自身の母親を称えるため、または自分自身が誇り高い母親であることを示すためにシャチのタトゥーデザインを選ぶと言うのも良いですね。
また群れの仲間を大切にし、協力してメンバー全員を守るために行動するシャチのタトゥーデザインは家族や仲間、絆などを意味します。

エド・シーランも上腕の内側、脇の下あたりにシャチのタトゥーを彫っています。
このシャチのタトゥーは10か月の娘Lyra Antarcticaに捧げるために彫ったそうです。
シャチは大陸の海を泳いでいるイメージがあるからとの事で、娘さんの名前にかけているのですね。

シャチと聞くとシャチホコを思い浮かべますが、鯱（しゃち）ホコは海のシャチではないそうです。
鯱（しゃち）は、頭は龍または虎で、魚の胴体を持つ想像上の生き物です。
空に向かってそり返る尾の形が鉾（ほこ）のようなので、シャチホコと名づけられたそうです。
シャチホコと言えば名古屋城が有名ですが、当タトゥースタジオのある大阪の大阪城にも黄金に輝く金のシャチホコが天守閣に飾られています。

ハイダ族とシャチのトライバルタトゥーデザイン

シャチのトライバルデザインもよく見かけます。
ハイダ族はシャチを非常に強力なトーテムとし、素早さと致命的な攻撃のシンボルとしているそうです。
ハイダ族にとって海からやって来た創造物の中で最も強力な存在が、シャチなのだそうです。
その昔ハイダ族の祖先たちはシャチの皮をかぶって霊界に入り、そこでシャチと人間が交流し宴を催したと伝えられているのだそうです。

また、沖合でシャチが目撃されたらそれは、亡くなった人が愛する人へ何かを伝えようとしていると信じられています
中にはシャチは海で遭難した元酋長の生まれ変わりだと信じられている部族もいるそうです