TATTOO MEANING
鬼(赤鬼/青鬼)のタトゥーの意味
鬼(赤鬼/青鬼)のタトゥーの意味とは?
鬼は日本では、刺青の題材とされる事が多いです。
海外でも「oni」と呼ばれ、最近は鬼のタトゥーデザインを選ぶ方が増えているそうです。
鬼の姿として思い描くのは、どんなイメージがありますか?
目を見開き、
口を開き牙を見せ、
頭に牛の様な角を生やし、
手には鋭い爪があり、
大きな金棒を持ち、
虎の毛皮で出来たパンツ(虎柄のパンツ)をはいている
そんなイメージが一般的かと思います。
赤鬼や青鬼が広く知られていますが、緑鬼や黒鬼など様々な色の鬼が存在するとされています。
色による鬼の違いは、人間は怒った時に顔が真っ赤になり、気が動転した時には顔が真っ青になると言った感情の違いに関わりがあると言った説や、農耕を主にする人々が、山を崩して砂鉄を取り川を汚して砂鉄から鉄を作る製鉄を主にする人々を「鬼」と呼び、赤鬼は鉄、青鬼は銅など取る種類によって呼び分けたと言う説もあります。
節分で「福は内、鬼は外」と言いながら鬼に豆をまいて厄除けを行います。
仏教では悪い行いをした人間が死後におちる苦悩の世界は四悪趣と呼ばれ、「飢餓は赤」、「畜生は黄」、「修羅は青」、この三色を合わせると黒色になる事から「地獄は黒」と色が決められており、ここから節分の鬼の赤鬼、黄鬼、青鬼の違いが来ているのだと言う説もあります。
日本で鬼は「死者の霊魂」を意味する中国の「鬼」と言う言葉が伝わる6世紀後半以前には、
鬼(おに)ではなく、おぬと呼ばれていたそうです。
おぬとは「目に見えないもの」と言った意味で、人の想像を超える力や知恵を持つ存在として、災いや幸福を支配する神として扱われていたのだそうです。
現代では科学や文明が発達し、何か災いが起きた時に、その原因としてある程度の説明が付けられるようになりましたが、古代の人々は悪い事が起きた時に「悪い何か、誰かの仕業」だと考え、その存在を信じ、祀り、怒りを鎮める神事を行ってきました。
現在でも鬼を祀る神社が4つあるそうです。
中には干ばつに困った村を鬼が用水路を造って助けた事から鬼を祀った鬼神社などもあるそうで、良い鬼と言うのも存在する様です。
その後時代は移り変わり様々な文化や仏教の宗教観などと融合し、 現在の一般的な怖いイメージの鬼が定着していったのだそうです。
中国の陰陽道では北北東よりやや南寄りの丑の方角と、東北東よりやや北寄りの寅の方角の間を鬼門と呼び、鬼が出入りする忌むべき方角とされているため、平安時代ごろから鬼の一般的な姿として“牛”の角を生やし、“虎”のパンツは穿いた姿で描かれるようになったそうです。
地獄には鬼がいて地獄の案内人として、閻魔様の指示の元で現世で悪い行いをした人々を、大釜で煮たり、串刺しにしたりと様々な罪を課していると言われています。
当タトゥースタジオのある大阪には、地獄を体験できると言う珍スポットがあります。
全興寺と言うお寺の境内に「地獄堂」と「ほとけのくに」があり、地獄堂には舌を抜こうと「やっとこ」を持った怖い鬼がいたり、閻魔様がいたりします。
リアルに怖いと評判です。
秋田のなまはげは、山の神々の使いとして大晦日に村に現れ、「悪い子はいねがー」と言いながら家々を回り、悪を鎮め、吉兆をもたらしてくれるのだそうです。
最近では鬼から電話がかかってくるアプリがあり、赤鬼から「もしもし、鬼ですけど」と電話がかかってきて、言う事を聞かない子供を説得してくれるのだそうです。
子供からすると、そんなアプリもとても怖い存在に思えるのでしょうね。
悪い鬼も良い鬼もいますが、優しい鬼と言うのは、なかなかいないものですね。
鬼が象徴する意味:
- 「力」
- 「守護」
- 「強さ」
- 「怒り」
- 「悪霊退散」
鬼にちなんだ言葉
鬼嫁:亭主関白とは真逆で、鬼の様に残酷であり主導権を持つ様なお嫁さんを指して使われます。