TATTOO MEANING
生首のタトゥーの意味
生首のタトゥーデザイン
生首は日本の伝統的な刺青の図柄として、古くから描かれることの多い図柄の一つです。
絵で見るだけでも怖いですが、刺青となると凄味が増します。
男性と女性の両方の生首がデザインされます。
男性の場合は髷を結っていたり、乱れたざんばら髪などの武士の姿の生首が多く、女性の場合も日本髪を結った様な生首が多いです。
顔に刀が突き刺さっていることも多く、血を流して描いたりします。
首を切られおどろおどろしい様にも思う生首のタトゥーには一体どんな意味が込められているのでしょうか?
生首のTATTOOの意味とは?
生首と言うのは、胴体から切り落とされた頭部を指します。
戦で敵を倒した証拠として、どんな手柄を立てたのか武勲を示すために首が切り落とさる事もありました。
名誉ある死としての切腹の際に、痛みが長く続かない様に介錯人(かいしゃくにん)が首を切り落とす事もありました。
刑罰のために斬首刑として首を切り落とされ、他の人々への見せしめとして晒し首とされる事もありました。
とてもグロテスクで残忍なイメージの生首は人々に恐怖を与えその恐れが理由かどうかは分かりませんが、いつの頃からか生首の図柄は「魔除け」になると伝えられる様になりました。
魔除けの意味があり、縁起が良いものとして江戸時代に流行した図柄だとも言われています。
また、生首のTATTOOには「自分の運命を誇りを持って受け入れる」と言った願いや、「輪廻転生の様な、めぐる人生」と言った意味もあると言われます。
海外では芸者の生首に人気があるようです。
欧米を中心に大変なヒットとなった「Memoirs of a Geisha」と言う小説で、9歳の時に京都祇園の置屋に身売りされ、芸者として生きた日本人女性の人生が描かれています。
芸者として生きながら一人の男性を愛した一途な女性の姿から、「純粋な愛」の表現の一つとして「芸者の生首」のタトゥーに人気が出たとも言われています。
選ぶ人によって、様々な意味が込められているでしょう。
遠山の金さんは桜吹雪の刺青が有名ですが、実際の金さんは江戸町奉行の遠山金四郎景元がモデルと言われていて、桜吹雪ではなく、髪を振り乱した女性の生首の図柄が入っていたと言う説もあります。
金さんの生首の図柄には一体どんな意味が込められていたのでしょうか。
大阪城を築城した豊臣秀吉は茶の湯に熱心であり、千利休に大変な信頼を置き「秀吉に意見を言えるのは利休しかいない」とまで言われる様な間柄でしたが、「秀吉を批判したから」や、「メンツを潰した」からと様々な説が語られていますが、次第に両者の関係は悪化し、秀吉は千利休に切腹を命じ、その生首を木彫りの千利休像に踏ませて晒し物にしました。
千利休の生首を見ようと、連日多くの人々が列をなしたとも言われています。
「怖いもの見たさ」と言った感覚なのでしょうか。
生首のタトゥーデザインを選ぶ理由として、少し似た感覚があるのかも知れませんね。
生首が象徴する意味:
- 「勇気」
- 「警告」
- 「敬意」
- 「恐れを知らない」
生首にちなんだ言葉
生首にちなんだ言葉というわけではないのですが、
サッカーの様な球技のボールの起源は「生首」であると言った説があります。
その昔イギリスでは戦いに勝利をおさめると、敵の大将の首を切り落とし、その首を蹴る事で勝利を称え合ったと言われており、この行為が大衆に広まりサッカーとして定着したと言った説や、海賊が農村に住む人々の首を切り落として殺し、その生首を蹴って遊んでいたのがサッカーの様な球技の起源となったと言った説などがあります。