TATTOO MEANING
月(ムーン)のタトゥーの意味
月(ムーン)のタトゥーの意味とは?
月のタトゥーは太陽と同じように世界中で認識されているとてもシンボリックなデザインではないでしょうか。
三日月、満月、青い月、黒い月など色々な形や色の月を単体でデザインしたり、日本的な和柄のデザインでは虎と月と言う組合せもありますし、洋柄でも月に吠える狼や、月だけをトライバルタトゥーでデザインする事も多いです。
また、他のモチーフとの相性も良く、太陽や星、星座などと組み合わせる事もあります。
満月に惹かれる人もいれば三日月の人もいます。
月は満月から三日月へ、そしてまた満月へと形を変える事から変化や創造性や成長を意味すると言われています。
人生において新しい出発点に立った時などに月のTATTOOを記念として彫る方もおられます。
月は地球の周りを回る衛星で、月の重力は地球の自転に影響を与えています。
地球にとって、私たちにとってなくてはならない存在で、もし月がなければ、地球はもっと速く回転をしているはずと言われています。
また、月の重力は地球の海の干潮、満ち潮とも関係していて、私たちの内面の感情や意識にも影響を及ぼすと言われます。
そのため古くから月は文化や神話、信仰など色々なものと結び付けられてきました。
日本では、中秋の名月(十五夜)にススキや月見団子や里芋をおそなえして満月を眺めて楽しみます。
月を眺めて楽しむと言う風習は中国から伝わったものと言われています。
一説には仲秋の名月の時期と言うのは、里芋の収穫時期であり、収穫祭として行われていたものが広まり、中国の宮廷行事として行われていたものが、遣唐使によって日本へも伝わったと言われています。
日本の貴族たちは、直接月を見るのではなく、池などの水面に映る月を眺めて楽しんだのだそうです。
とても風流ですね。
水面に映る月を彫ったデザインも見かけます。
古来より月にパワーを感じ、その美しさに心を奪われて来たのでしょう。
以前は『旧暦』と呼ばれる月の満ち欠けによって決められた太陰暦が採用されていましたが、太陽暦が採用された今も、月齢カレンダーと呼ばれる月の満ち欠けを表したカレンダーがあり、占いや出産時などに使われる事があるそうです。
また、ネイティブアメリカンも月の満ち欠けによって暦を読むのだそうです。
- 1月:狼
- 2月:雪
- 3月:暖かい月
- 4月:ピンク
- 5月:花
- 6月:ストロベリー
- 7月:雄ジカ
- 8月:チョウザメ
- 9月:収穫
- 10月:狩猟
- 11月:ビーバー
- 12月:冷たい月
上記の様に何月かによってそれぞれの月の呼び名があるのだそうです。
太陽と月は反対の意味を持つものとして捉えられる事もあります。
中国の思想に『陰陽』と呼ばれる、宇宙の全ての事物を陰(いん)と陽(よう)の二つに分類するものがあり、太陽は陽、月は陰とされています。
また、仏教では薬師如来の左右に安置される日光菩薩と月光菩薩があり、それぞれ太陽と月を表す菩薩とされています。
太陽は能動的で、月は受動的、太陽は男性、月は女性とされる事もあります。
そのため月は母性を表し、母性とは無償の愛や全てを包み込んでくれる優しさや包容力を意味します。
月の表面には隕石の衝突によって出来たクレーターがあり、日本では飢えに苦しむ人々の為に日の中に飛び込んで命を捧げ、その行いによって帝釈天が月にウサギの姿を残したと言う神話から、クレーターの形がまるでうさぎが餅付きをしている様に見えると言われており、タトゥーのモチーフでも描かれる事があります。
世界中のどこから見ても同じ模様なのですが、それぞれの国によって捉え方は異なるようで、アラビアではライオンに、南ヨーロッパでは大きなはさみを持つカニ、カナダ原住民にはバケツを持つ女性に見たてています。
トルコ料理屋さんで赤色に白色の三日月と星が描かれたマークを見る事が多いと思います。
三日月と星はイスラム教のシンボルとされていて、イスラム教を信仰する国にはトルコの様に国旗に採用している国も多くあります。
三日月は発展を、星は知識を意味するのだそうです。
当タトゥースタジオのある大阪には『なんばグランド花月』と言うお笑いの劇場があります。この名前にある『花月』とは花と月の美しい組み合わせなのかなと思いますが、『花と咲くか、月と陰るか、全てを賭けて』と言う意味からきているのだそうです。
人それぞれによって、色々な捉え方があります。
月が象徴する意味:
- 「静かさ」
- 「再生」
- 「母性」
- 「家」
- 「バランス」
月(ムーン)にちなんだ言葉
月とすっぽん:月は丸く、すっぽんの甲羅も丸い。同じ丸なのに月は美しい対象とされ、すっぽんは泥の中で暮らし、醜い顔だとされ、共通点はあれど、比較にならない程かけ離れている事の例えとして使われます。
月夜に提灯:月の光が明るく輝く月夜には提灯を照らして歩く必要もなく、逆に邪魔になると言う意味から、過ぎた贅沢と言う意味で使われる事が多いのだそうです。
雪月風花:四季折々の美しい自然の景色、景観のことを指し、また、それを見ながら、詩を吟じたり歌を作ったりして楽しむ事を指します。
刺青の図柄には雪月風花を色々な場面で用いて、デザインされていますね。