TATTOO MEANING
百合(リリー)のタトゥーの意味
百合(リリー)のタトゥーの意味とは?
日本で百合は「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」 と言われるように、美しい女性を表す言葉として使われるます。
またキリスト教では白いユリは純潔の象徴ともされ、タトゥーデザインでも人気のある花のデザインの一つです。
百合のタトゥーは純潔や純粋、美しさなどを意味すると言われています。
聖母マリアと百合
白い百合は聖母マリア様を表すともされています。
大天使ガブリエルが、聖母マリアに「イエス様と呼ばれる神の子を生むでしょう。」と受胎告知をした際に白ユリを手に持っており、そこから白いユリが純潔を表すと言われています。
どうして大天使ガブリエルが白いユリを持っていたのかと言うと、ギリシャ神話で最高位の女神とされる「ヘーラー(ヘラ)」に起源があるようです。
最高神ゼウスの姉でもあり妻でもあるヘラは、女性に対してだらしがない夫のゼウスが浮気をしないかとしっかり監視し、近づく周りの女性に嫉妬心を抱き復讐に燃えますが、ゼウス一人を愛したヘラはゼウスとの間に子をもうけ、結婚や母性を司る神とされています。
ゼウスとの子ヘラクレスに授乳している時に地にこぼれおちた母乳が百合となったと言う説があり、百合はヘラを象徴し、聖母マリアへの信仰を深めるために、ヘラと聖母マリアの母性のイメージが合わせられ、白いユリが純潔を表すマリア様を象徴するようになったと言う説があります。
百合の茎はマリア様の信心深い忠誠心を、百合の花弁はマリア様の純潔や処女性を、百合の香りはマリア様の神々しさを、百合の葉はマリア様の謙遜を示すとも言われています。
百合の紋章(フルール・ド・リス)とは?
タトゥーのモチーフでもデザインされる事の多い「フルール・ド・リス(百合の花)」の紋章があります。
フランス語「フルール・ド・リス」を訳すと「百合の花」となりますが、紋章はアヤメの花を様式化したものだそうです。
百合の紋章は宗教的な「過去、現在、未来」や「生、死、再生」などの「三つが一つであり、一つが三つ」と言う三位一体の考えの象徴とされ、先ほどのマリア様への受胎告知の場面では大天使ガブリエルを象徴するマークでもあるとされており、聖母マリア様とも関係しています。
百合の紋章を校章として制定している学校も多くあります。
百合の花の様に清らかなやさしさを持つ、凛とした女性に育って欲しいと言った願いが込められていたり
知・徳・善あるいは、愛・正義・誠の象徴として用いられているそうです。
フランスの英雄「ジャンヌ・ダルク」の紋章にも百合が使われています。
強く勇敢なジャンヌ・ダルクから百合の紋章には勇気や勇猛と言った意味もあります。
当タトゥースタジオのある大阪では毎年6月頃に約200万輪もの百合を大阪舞洲ゆり園で見る事が出来ます。
ゆりを使った紅茶やユリ根入りのカマボコなども楽しめるのだそうです。
ユリが象徴する意味:
- 「純潔」
- 「純粋」
- 「平和」
- 「無垢」
- 「威厳」
- 「清浄」
ユリにちなんだ言葉
立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花:
一般的には美人な女性を形容する時に用いられ、立ち姿、座った姿、歩いている姿をそれぞれ綺麗な花に例えて表現しています。
また上記とは異なる説もあります。
一説では、それぞれの花を観賞する時に、一番綺麗に見る事が出来る姿勢を言い表していると言う説があります。
他には「立てば=イライラには牡丹、座れば=腹部への血液の滞りには芍薬、歩く姿=元気がなく心身症には百合」と言う漢方薬の用い方を例えているとも言われています。