TATTOO MEANING
鷲(ワシ/イーグル)のタトゥーの意味
鷲(ワシ/イーグル)のタトゥーの意味とは?
ワシは鳥の王者とされ、人気のタトゥーモチーフの一つとして、古くから様々にデザインされてきました。
皆さんは鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違いは分かりますか?
実は鷲と鷹には明確な線引きはないのだそうです。
鳥類のタカ科の中で比較的大きなものをワシ、小さなものをタカと呼び分けているだけなのだそうです。
日本では鷲(ワシ)よりも比較的小さな鷹(タカ)が多く生息しており、古来より権力者達が鷹狩り(タカガリ)を行い、その支配力を誇示して来た歴史もあり、刺青の図柄としても鷹がデザインされる事も多いです。
一方アメリカでは1782年より白頭ワシがアメリカの国章として用いられてきました。
大空高く舞い上がり、大きな羽を広げて美しく飛翔する鷲は、自由や勇敢さを象徴し、すなわちアメリカそのものを表す鳥として長く人気があります。
鷲はアメリカを象徴し、国への愛国心やプライドを表す為にアメリカの兵士達は好んで鷲のタトゥーを入れるのだそうです。
インディアンと鷲
アメリカンインディアン達にとってワシはとても神聖な動物であり、大空高く飛ぶ鷲は神様の一番近くへ行けるとして、神の使いとして崇められています。
あるインディアンの部族では偉業を成し遂げた者には勇気や名誉の象徴として、鷲の羽が与えられるのだそうです。
またある部族では地上高くに巣を作り子供を育てる獰猛なワシを豊穣のシンボルとしています。
アメリカには鷲羽法(Eagle feather law)と呼ばれる法律があります。
これは鷲の羽を利用する際には採集許可証の申請をしなければならないと言うもので、過去にインディアンのある男性が許可を取らずに鷲を殺したとして逮捕された事もあります。
インディアンの儀式に鷲の羽はなくてはならないものであり、自然公園などで死亡した鷲は専門の施設に集められ部族に引き渡されるそうですが数が少なく注文量に足りていないそうです。
鷲のシンボルと人間の歴史
鷲の力強さ、優雅さに人々は魅了され、古来より何世紀にも渡り様々な国や地域で紋章として用いられてきました。
キリスト教では、食物連鎖の頂点に立ち、高貴な存在、鳥の王である鷲は福音書記者ヨハネのシンボルとされ、また正義を表すシンボルとして用いられているそうです。
空高く飛ぶ鷲は、キリストの昇天とも結びつけられ、祝福をもたらす力を持つとも言われています。
古代ギリシャで鷲は太陽を凝視しても目が眩む事がなく直視出来る為、太陽神の化身と信じられていたのだそうです。
ギリシャ神話に登場する全能の神ゼウスの聖獣は鷲とされています。
古代ローマでは鷲は神の霊魂のシンボルであると考えられ、亡くなった方の魂を天国へと連れていくとして、皇帝を火葬する際には一羽の鷲を空に放っていたのだそうです。
メキシコの国旗には鷲が描かれていますが、これは太陽と戦いの神「ウィツィロポチトリ」がアステカの人々に「サボテンに、蛇を咥えた鷲が止まっている場所に新しい都を定めよ」と予言をし、予言に導かれた人々が一匹の鷲を発見し、1325年に現在のメキシコシティに都を建設したと言う伝説に由来するのだそうです。
当タトゥースタジオのある大阪には「鷲」の漢字が使われた「天鷲寺」や「鷲尾山興法寺」などがありますが、鳥の鷲との関わりや由来など詳しくは分かっていないそうです。
ワシが象徴する意味:
- 「勇気」
- 「勇敢さ」
- 「英知」
- 「名誉」
- 「美しさ」
鷲(ワシ/イーグル)にちなんだ言葉
鷲と雀の脛押し: 脛押しと言うのは、足相撲の一つで、お互いが向かい合ってお尻をついて座り、それぞれ脛を合わせて押し合って勝負する遊びですが、鷲(ワシ)と雀(すずめ)の様に体の大きさにかなり違いがある者同士では、差があり過ぎて、勝負にならないと言った意味で使われます。
上見ぬ鷲:鳥の中でも一番高く飛び、小さな鳥を捕獲する鷲には他の鳥を警戒する事などなく、警戒して上を見上げる事などない為、何物にも怖がる事のないさまを表した言葉です。タトゥーデザインで描かれる鷲も、威厳があり力強いイメージが多いですね。