TATTOO MEANING
第六天魔王波旬のタトゥーの意味
第六天魔王波旬とは?
刺青の和柄で人気のある「第六天魔王波旬」を紹介します。
簡単に言うと第六天魔王波旬とは、仏道修行を妨げる悪魔のことを指します。
もう少し詳しく説明していきますね。
仏教では衆生が生死流転する「六道」とばれる、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天道の6つの世界があるそうです。
人間の世界の遥か上方にあるのが「天道(天界、天上界)」と呼ばれる世界です。
梵天、吉祥天、大黒天などの天部が住むとされています。
その天道の中も6つの階層があり、一番人間に近い第六天にいるのが「第六天魔王波旬」です。
「波旬」は、梵語(サンスクリット語)の音訳で、悪者という意味があります。
「第六天」にいる「魔王」です。
天子魔、他化自在天、第六天魔王など様々な呼び名がありますが、人心を乱し、善根を妨げ、他の楽事を自由に自分の楽事として楽しむことができるそれが「第六天魔王」なのです。
タトゥーデザインとして第六天魔王波旬が彫られる時は口に巻物をくわえた鬼の様な姿がよく彫られています。
背中一面など大きなサイズでダイナミックに彫られたタトゥーが多いです。
第六天魔王波旬が象徴する意味:
- 「悪魔」
- 「魔王」
- 「覇者」
- 「自由」
- 「快楽」
織田信長は第六天魔王なのか?
織田信長が「我は第六天魔王・信長なり」と言ったと言う話があります。
武田信玄と織田信長は以前は同盟関係にありましたが、三方ヶ原の戦いで敵対しました。
信玄が信長に書状をしたためた際に、「天台座主沙門信玄」と署名をしました。
天台座主沙門とは、当時天台宗で最も強い権力を持つ役職を指しますので、もちろん信玄は天台座主沙門ではありません。
自分の事を神仏の代表の様に書いた信玄に対して、信長も自分は仏敵である「第六天魔王信長」と書いて返信したのだと言われています。
実際に比叡山延暦寺を焼き討ちしたりと、仏敵と言われる様な行いをしているのでその名が広く伝わったのかもしれません。