TATTOO MEANING

椿(カメリア)のタトゥーの意味

日本原産の花「椿(カメリア)」

LUCKY ROUND TATTOOの椿のタトゥー

日本では椿の花を見る事も多く、その艶やかな美しい花をタトゥーデザインとして選ぶ理由はとても理解できます。

椿には美しいだけではない、たくさんの意味があります。
「意味を紹介する前に、この素晴らしい花について少し学んでおきましょう。

日本原産の椿は、かなり古い文献からも「椿」の文字が確認されるほど長く日本人に親しまれている花なのです。
椿の花は赤色が広く知られていますが、白色、ピンク、黄色の椿も見る事が出来ます。
光沢のある厚い緑色の葉は端がギザギザとした鋸歯が並んでいます。
椿の花の色を際立たせる為に、葉も添えてデザインするのも良いですね。

椿(カメリア)のタトゥーデザインの意味

日本ではめでたい植物として「松竹梅」が使われてきました。
ですが「梅」が中国から伝わる以前は「松竹椿」が使われてきたとか。

平安時代には椿は「高貴な花」、「聖なる花」として貴族たちの間で人気があったのだそうです。
椿はとても縁起が良い花とされています。

桜の花びらがヒラヒラと舞い落ちるイメージがある様に多くの花は花びらが一枚ずつ落ちていくものですが、椿の花は花ごとボトッと落ちます。
このイメージから日本では良い意味、避けられる意味があります。
サムライの精神として、この花ごと落ちる姿が「潔い」として武家屋敷の庭に植栽され人気だったそうです。
もう一方でこの姿は首が落ちるのと似ていることから、縁起が悪いとして避けられたと言う説もあります。
ですが、この説は俗説だと言う研究もあります。
江戸時代に薩摩藩と長州藩が同盟した事により、江戸幕府終焉を迎え明治維新へと進んでいきました。
そして明治時代になり、椿の花が好きな薩摩や長州勢力が支配する政権への悔しさから江戸っ子たちが「縁起が悪い」と広めたと言う説もあります。
花が落ちる姿からは「悲しさ」や「儚さ」の意味を込める事も出来ます。

日本の椿の花言葉は「控えめな素晴らしさ」、「控えめな優しさ」、「誇り」などがあります。
「控えめな」とつく言葉が多いのは、椿の花の見た目の美しさに比べ、匂いがあまりしないからだとも言われています。
有名な千利休は茶花として椿を大変好んでいたそうです。
寒い冬の季節でも色鮮やかな花を咲かせるは「茶花の女王」として重宝されました。
椿の控えめな美しさは、日本人の美意識でもある「侘び寂び」を表現する事が出来る花でもあるのです。

椿が象徴する意味:

  • 「縁起が良い」
  • 「高貴」
  • 「潔い」
  • 「儚さ」
  • 「控えめな素晴らしさ」
  • 「控えめな優しさ」
  • 「誇り」
  • 「長寿」

世界の国の椿の意味

中国では椿は寒い冬でも枯れる事ない常緑樹で花が咲いている期間が長い事から、不老長寿や不変と言った意味で縁起が良いとして愛されています。
です日本の神社やお寺でも椿の花を見る事が多いですが、上記の説と同じ様に寒い冬でも艶やかな緑の葉をつけている椿は古代より霊力の宿る神聖な木とされ珍重されてきたのだそうです。
ある説では椿の花びらは女性を、花びらを支えるがくは男性を表し花びらを守っている。
また花びらが散るとがくも枯れてしまうため、椿は永遠の愛を意味すると言う説もあります。

西洋では椿が持ち込まれたのは遅く、17世紀末に園芸用として人気が出たそうです。
その後、オペラ「椿姫」が大変な人気となりました。
高級娼婦である主人公が椿の花を身につけていた事から「椿姫」と呼ばれていたそうですが、西洋では椿と言えば椿姫のイメージが強いからか「罪(犯罪)を犯す女」と言う花言葉もあります。
主人公が恋をした青年の将来を案じ、身を引いて離れた出来事からきているのだそうです。