バフォメットのタトゥーデザインと意味

バフォメットは中世のオカルト思想にルーツを持つ謎めいた人物で、何世紀にもわたって人々を魅了してきました。

山羊の頭と黒い翼を持ち、男性的な特徴と女性的な特徴を併せ持つ神として描かれることが多いです。

バフォメットは二元性や悟り、神秘などを象徴しています。

タトゥー愛好家に人気のあるバフォメットのタトゥーデザインにはどんな意味が込められているのでしょうか？

二元性やバランス：
バフォメットは男性的な特徴と女性的な特徴の特徴を併せ持つ両性具有として描かれることが多いためか、男性と女性、光と闇、善と悪の様に自分自身や宇宙などに存在する相反するもののバランスを象徴しています。
人は誰しもポジティブな感情とネガティブな感情のどちらも併せ持っています。その自分自身の二重性を受け入れる意思をも表現できます。

反抗と個性：
バフォメットのデザインは宗教的な教えや社会からの抑圧に対する反抗の象徴とも解釈できます。また、古い考えに囚われずに自分の個性を大切にする精神を表します。

守護と自信：
人によっては、バフォメットのタトゥーをお守りとし、自分が持つ心技体の強さを信じて人生の困難に立ち向かう能力を表すことがあります。
バフォメットのタトゥーで内なる強さを映し出し、自身が進む道を貫くために社会に挑戦する力を得る事が出来ます。

ヘビーメタル：
ヘビーメタルや似た音楽をこよなく愛する人々の間でもバフォメットは人気があります。
ヘビメタは退廃的な歌詞で歌われるためか、悪魔崇拝と結びつけられることも多いです。

キリスト教ともかかわりの深いバフォメットのためか当タトゥースタジオのある大阪でバフォメットのなどを確認する事は出来ませんが、もしかすると、ひっそりとどこかにあるのかもしれないですね。

バフォメットはどんな姿かたちなの？

バフォメットのイメージは1856年にオカルティストのエリファス・レヴィの描いた「メンデスのバフォメット」の絵による影響が強く残っています。

ヤギの頭、背中に翼、額には五芒星があります。

右手を上げ左手を下げています。
上は大宇宙であり、神の領域である。
下は小宇宙のことで、地球上の生命や人体を表します。
一方に影響を与えれば、他方にも影響を与えると言った意味になります。

腕にはラテン語で「SOLVE（溶解）」と「COAGULA（凝固）」と描かれています。
これは中世錬金術のラテン語「Solve et Coagula」が元であり、「分析して統合せよ」、「解体して統合せよ」といった意味となり、鉛から黄金を作り出す錬金術だけでなく、人間の知性や世界の変革なども指し示す錬金術の格言でもあります。

女性の乳房と、男性と女性の結合を表す男根のカドゥケウスを持っている。
乳房は母性の象徴であり、カドゥケウスは魔法の力、癒し、悟りを象徴しています。

左右の角の間で燃えている松明は、知性の象徴とされています。

背景の白い月と黒い月は慈悲と厳しさを表す。