TATTOO MEANING
矢や矢印のタトゥーの意味
矢のタトゥーデザインとは?
矢や矢印は小さなワンポイントタトゥーで彫られる事が多いタトゥーデザインの一つです。
また最近では幾何学模様のタトゥーデザインが人気があり、模様の中に矢を組み込んだデザインも多くあります。
線の太さや本数などアレンジも自由自在で、彫る場所やサイズを問わないのも人気の理由かもしれません。
遥か昔から世界の様々な文化で矢が使われてきた歴史的資料が数多く残っています。
食料を確保する狩猟目的だけでなく、戦いの武器としても用いられてきました。
そんな矢がモチーフとして選ばれ、タトゥーとして彫られている代表的な意味を紹介します。
ネイティブアメリカンと矢のタトゥーの意味
ネイティブアメリカン達はバイソンや鹿などを矢で狩りを行い、肉は食料へ皮は衣類へ骨は道具へと活用していたそうです。
またネイティブアメリカン達は大切な存在である矢の矢先をシンボルマークとして芸術作品やアクセサリーに用いてきました。
矢先には勇敢さや守護と言った意味があるようです。
肉体的、精神的な強さの象徴としてや邪悪なものを避けるお守りの意味を込めて用いられるそうです。
また、2本の矢をクロスさせたシンボルは同盟や友情を表します。
そこから2本の矢をクロスさせた同じデザインを友人同士でマッチングタトゥーとして彫る方もおられます。
三本の矢とは?
日本では三本の矢の教えが有名です。
戦国大名であった毛利元就が病床に伏していたある日、三人の息子を枕元に呼び寄せて告げました。
まず1本の矢を折ると簡単に折れ、3本まとめたものを折ろうとするが折れない。
1本の矢ではすぐに折れるが、矢が3本集まれば折れにくくなる。
すなわちは息子たち3人が力を合わせて戦う事の大切さを伝えたのだそうです。
ただ、現実的には元就の息子の一人は元就よりも8年も前に亡くなっているので枕元に3人が集まる事は不可能だったそうです。
ハートに矢が刺さったタトゥーデザインの意味は?
ハートに矢が刺さったデザインは愛の証と言われています。
ローマ神話の恋愛の神様「キューピッド(クピドー)」が放つ金色の矢が心臓に刺さった者は恋心を起こすのだそうです。
アメリカントラディショナルに矢を通したハートのモチーフがあります。
古くから人気のモチーフの一つで、セーラーたちは港に残した恋人や妻を想って矢とハートのタトゥーを彫ったと言われています。
ロマンスや欲望を意味するそうです。
矢印のタトゥーの意味とは?
矢は向きや方角を指し示す矢印として、いたる所で見られます。
タトゥーとしては自分の進むべき道を強く意識したり、人生の岐路に立った時に前に進むための一歩を踏み出すキッカケにしたり、自分の信念に従うなど様々な意味が込められます。
矢や矢印が象徴する意味:
- 「強さ」
- 「守護」
- 「友情」
- 「愛」
- 「道」
矢や矢印にちなんだ言葉
光陰矢のごとし:「こういんやのごとし」と読みます。「光は日」を「陰は月」を現し、月日が過ぎ去るのは矢が飛ぶ様に速いと言った意味になります。唐時代の中国の詩人が記した書物の一部だそうです。
一矢を報いる:「いっしむくいる」と読みます。敵の攻撃に効果的に一本の矢を射って反撃すると言う意味になります。自分に向けられた非難や攻撃に対して、大きく返すことは出来なくても少しでも反論や反撃する事を言います。