LETTERING TATTOO DESIGN
Memento Mori(メメント・モリ)のタトゥーの意味
Memento Mori(メメント・モリ)のタトゥーの意味とは?
Memento Moriはメメント・モリと読みます。
メメント・モリはラテン語です。
Mementoはmeminiと言う「覚えている」と言う意味の動詞の(未来)命令形で「覚えていなさい」と言う意味になり、Moriはmoriorと言う「死ぬ」と言う意味の動詞の不定法の形で「死ぬ事」と言う意味になり、二つを合わせて「死ぬ事を覚えていなさい。」となります。
意訳すると「自分がいつか死ぬと言う事を、覚えておきなさい。」 「常に死を意識して生きろ。」と言った警句になります。
現在は上記が一般的な解釈ですが、古代ローマでは将軍が勝利を得て凱旋パレードを行った際に、使用人達を将軍の後ろに立たせてパレードを行ったそうです。
使用人たちは「memento mori(メメント・モリ)」と口に出して歩き、「今日は将軍は人生の頂点に立っているが、明日にはその地位を落とされるかも知れない。」と言う事を将軍に常に思い起こさせる重要な役割があったとされています。
当初は「明日には死んでしまうかもしれないのだから、今を楽しめ」と言う意味で使われていたそうですが、キリスト教ではまた違った意味で捉えられていて、「どんなに成功を収め冨や地位を得た人にも、全ての人間に平等に死はやって来るので、今の名声などは空虚である。」と言った戒めの言葉として説かれ、強欲にならずに徳を積み、来世に思いを馳せると言う精神が広められました。
人間は生まれた瞬間から死へと進みます。
どんなに裕福でも、どんな人生を過ごしても、最後には必ず死を迎えます。
やがて来る死を常に意識して、その死が訪れるまで毎日をどう生きるか?
- 「今を精一杯生きよう!」
- 「今を存分に楽しもう!」
- 「強欲にならず、慎ましく生きよう!」
同じ言葉でも捉え方によって、意味は異なります。
メメント・モリのタトゥーを彫る場合も、自分の思う意味で選んで頂ければ良いと思います。
文字数はあまり多いほうではないので、手首などの部位でも納まるサイズだと思います。
アートとしてのメメント・モリはメキシコの「死者の日(Day of the Dead)」の装飾に代表される様に、陽気なメキシカンスカルなどにも見る事が出来ます。
当タトゥースタジオのある大阪では毎年、日本最大級のメキシコの祭り「フィエスタ・メヒカナ大阪」が開催され、会場ではメキシコならではな様々な可愛いアートグッズなども販売されています。