LETTERING TATTOO DESIGN
Homeward Bound(ホームワード・バウンド)のタトゥーの意味
Homeward Bound(ホームワード・バウンド)のタトゥーの意味とは?
Homeward Boundはホームワード・バウンドと読みます。
ホームワード・バウンドは英語です。
Homewardは「家路へ向かう」と言った意味の形容詞で、Boundは「~行きの」と言った意味の形容詞、「Homeward-bound」と言う一言で「帰港中の」や「帰路の」と言った意味になります。
アメリカントラディショナルタトゥースタイルのデザインで彫られている事が多いです。
ピンッとマストを張った帆船(Full rigged ship=フルリグド・シップ)の下あたりに「Homeward Bound」と文字を入れた巻物と共に描いたデザインを多く見かけます。
波をかき分け進む船と、その上を飛ぶ海鳥と雲などを背景に描き、フレームの枠にロープを用いたデザインもあります。
この帆船は主に「クリッパー」と呼ばれる19世紀にアメリカやイギリスなどで多く作られていた大型帆船がデザインされている事が多いです。
このクリッパーは様々な荷物を積み貿易船として活躍していました。
このクリッパーが通る航路はクリッパールートと呼ばれ、南アメリカ南端の「Cape Horn(ホーン岬)」と言うしばしば海が荒れ、航海する者にとって強風や高波、強い潮流など非常に危険な岬を通る必要がありました。
この岬を無事に通過する事は非常に困難を伴うため、「Round the Horn(ホーン岬をまわる)」と言う言葉はすなわち航海士達の心得と同義となり、通過に成功する事はすなわち無事に帰路につける、すなわち「Homeward Bound」とされ、タトゥーとして船と共にデザインされる様になったとも言われています。
アメリカントラディショナルスタイルは大海を航海する沢山のセーラー達や兵士達が寄港した地でタトゥーを彫り、広まったとも言われています。
船と「Homeward Bound」のデザインは時を経て、現在ではセーラー達だけでなく一般的にお守りの様な意味を込めて選ばれています。
アメリカでは「Homeward Bound」と言うタイトルで、飼主の事情で遠く離れた地に預けられた2匹の犬と1匹の猫が、飼主を心配して、元の家へ向かう冒険映画が1993年に公開されています。
様々な危機に遭遇しながらも、3匹そろって元の飼主家族と会う事が出来るハッピーエンドで映画は終わっています。
「Homeward Bound」の言葉も、ハッピーエンドを願う気持ちから選ばれているのかも知れません。
サイモン&ガーファンクルも「Homeward Bound」と言う曲をリリースしています。
「愛する人の待つ、落ち着ける家に早く帰りたい」と言った歌詞だそうです。
落ち着ける空間、「家」は大切な存在ですね。
2009年に大阪で公演した際もこの曲を歌っていたそうです。
阪神タイガースのファンだそうで、キャップをかぶって演奏した事もあったそうです。