OSAKA TATTOO DESIGN
ノダフジのタトゥーデザイン
ノダフジとは?
ノダフジと言う、大阪由来の藤の花を描きました。
世界的にもとても美しい品種とされる藤の花とされ、日本の奥ゆかしさも感じられるタトゥーデザインとなりました。藤の花に集まるクマバチを一緒に描いています。
薄紫色や白色など優雅な花を咲かせる藤の花には大きく分けて、ノダフジ(野田藤)とヤマフジがあります。
ノダフジはヤマフジと区別するために、「日本の植物学の父」とも呼ばれる植物学者の牧野富太郎博士によって明治時代に名付けられました。
ノダフジはとても大きく美しい花の房が特徴で、成長したものでは、地面に房が着くほど長いものもあるそうです。
ノダフジのツルは右巻きで、ヤマフジのツルは左巻きと言うのが分かりやすい違いです。
大阪市福島区玉川付近はかつて湿地帯だったそうで、一帯は松の木などが群生し、その松の木に絡まるように藤の木が自生し、とても綺麗な藤の花を咲かせていたのだそうです。
時代を経て、この地に藤原家の祖神を祀る「春日神社」が建てられ、訪れた人々は藤の花に魅せられ、数々の名歌を残しています。
現在の春日神社は小さな祠が残っているだけですが、以前はとても大きな境内だったのだそうです。
太閤さんとして大阪で親しまれる豊臣秀吉も、藤の花が咲く季節にこの地を訪れ茶会を催したのだそうです。
その際に藤の木の根を切って額を作り、そこに落語家の始祖とも言われる「曽呂利新左衛門」が「藤庵」と書き入れた額は今でも残っているのだそうです。
その後江戸時代には「吉野の桜・野田の藤・高尾の紅葉」は三大名所と呼ばれ、3つの美しい景色として人々に広まり、大阪の名所として大変な人気の場所となっていたそうです。
大阪の「野田の藤」は、埼玉県春日部市の「牛島の藤」や奈良春日大社の「春日野の藤」と並び日本の三大名藤と呼ばれています。
2024年に発行される新紙幣の五千円札の表面には津田塾大学を創設した津田梅子、裏面にはノダフジがデザインされています。
古事記や万葉集にも登場するなど古くから多くの人に親しまれている事や、津田梅子の肖像画が紫色の基調色でノダフジの紫色とよく馴染むのが採用理由だそうです。
薄紫色や白色などの藤の花の気高く気品のある姿は、まるで日本の心を表し、桜とはまた違った良さがあり、刺青の図柄としても取り入れられています。