OSAKA TATTOO DESIGN
御堂筋のイチョウと十一面観音のタトゥーデザイン
御堂筋のイチョウと十一面観音とは?
大阪の中心地を南北に走る「御堂筋」の沿道には約970本ものイチョウの木が植えられています。
その御堂筋に面してある「三津寺」のご本尊でもある「十一面観音像」にイチョウを散らしてタトゥーデザインとして描きました。
当スタジオからもすぐ近くを通る御堂筋は、南行きの一方通行で6車線もあり、繁華街のメインストリートとして関西ではよく知られています。
秋の紅葉シーズンになると、御堂筋沿いのイチョウ並木は黄金色に輝き、とても素敵な街並みとなります。
毎年2月末に行われる「大阪マラソン」のコースにも入っていて、ランナーはイチョウ並木で出来た黄金色のトンネルを通って、楽しみながら気持ちよく走る事が出来るそうです。
紅葉のシーズンが終わり、イチョウの木から集められた銀杏の実は毎年無料で配布されています。
2025年の大阪・関西万博開催に向けて御堂筋の車道6車線のうち側道の一部を歩道化してキッチンカーの出店や演奏会が開かれたりと様々な取り組みが行われています。
御堂筋のお寺と由来とは?
御堂筋沿いには「三津寺」と、「北御堂」と「南御堂」があります。
「三津寺」は「ミナミの観音さん」として親しまれているお寺です。
奈良時代の「行基」と言う僧侶が744年に創建したとされています。
三津寺の現在の本尊は十一面観音像となっています。
十一面観音は11の顔を持つ菩薩で、10の現世での利益(十種勝利)と4つの来世での果報をもたらしてくれると言われます。
今回はタトゥーデザインとして、十一面観音像とイチョウを描いています。
モミジの葉を散らしたTATTOOのデザインなどは多いですが、イチョウの葉も美しいデザインかと思います。
三津寺の住職の話しによると、以前は行基が自ら彫られた聖観音像が本尊とされていたそうですが、いつしか十一面観音像が本尊とされる事となったそうです。
1933年に御堂筋が整備される時までは、もう少し西の方までお寺があったのだそうですが、その際に三津寺も区画整理され、境内にあった楠で小さな十一面観音像が彫られ、現在は位牌堂にあるお厨子に納められているそうです。
どれも秘像で一般では見る事が出来ませんが、ご本尊の十一面観音像と同じお姿の石仏が境内にあり、そちらを見る事ができます。
「北御堂」と「南御堂」については、1595年に教如上人が「大谷本願寺」を建立されたのですが、2年後に豊臣秀吉の名により大阪城の拡張の為、現在の位置へと移転されました。
1602年に徳川家康によって京都へと寺基が移される事となり、大阪の本願寺は「難波御堂」とされ、また坊舎も建立されそちらは「津村別院」とされました。後に両御堂は「南御堂」「北御堂」と呼ばれ、商人たちをはじめ沢山の人々に親しまれるようになります。
その南御堂と北御堂をつなぐ道が整備され「御堂筋」となったのだそうです。