SIDDHAM
卯(うさぎ)年/文殊菩薩(マン)の梵字の意味
辰・巳(たつ・へび)年/普賢菩薩(アン)の梵字のタトゥーデザイン
- 干支
- 卯(うさぎ)年生まれ
- 守護本尊
- 文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
- 発音
- マン
- 真言
- オン・アラハシャノウ
- 生まれ年
- 1963年、1975年、1987年、1999年
『三人寄れば文殊の知恵』と言うことわざでも有名なのが、卯年(うさぎどし)の守護本尊である文殊菩薩です。
一般に智慧を司る仏とされています。
- その他の呼び方 -
- 妙吉祥
- 妙徳
- 妙首
- 文珠菩薩
古代インドのコーサラ国の首都『舎衛国(しゃえこく)』の多羅聚落の梵徳というバラモン階級の家に生まれた人物がモデルになったと考えられています。
『維摩居士』と言う在俗の仏教徒でありながら、釈迦の弟子たちより仏教の真理に通じていた人物が病に伏していた時、釈迦の代理として弟子たちが見舞いに行き議論を挑みましたが、ただ一人文殊菩薩だけが対等に問答する事が出来たと言うエピソードもあり、智慧を司る第一の仏と言うのも納得です。
知恵授けの菩薩様とも言われ、学業向上や合格祈願などに有名ですが、本来は学問などの知恵を司るのは『虚空蔵菩薩』で、理性的な判断力などを意味する智慧を司るのが『文珠菩薩』とされています。
文殊菩薩は単体で祀られる事もありますが、普賢菩薩とともに『釈迦三尊像』の脇侍として三尊で祀られる事が多いそうです。
タトゥーの図柄でも単仏でデザインする事もありますが、背中一面に釈迦三尊を描く事もあります。
足を交差させて足の甲を反対の足の太ももの上に乗せる『結跏趺坐』を結んで獅子の背の蓮華座に座り、右手に智慧を象徴する利剣を持ち、左手には経典を乗せた青蓮華を持つ姿が一般的です。
利剣は文殊菩薩の智慧が鋭く研ぎ澄まされている様を表し、獅子はその智慧の勢いが盛んであることをも表しているのだそうです。
当タトゥースタジオのある大阪から京都の天橋立を結ぶ列車が運行されていました。
日本三文殊の一つである天橋立智恩寺の本尊『文殊菩薩』から名前が採られ『文殊(もんじゅ)』と呼ばれていましたが、2011年で運休となってしまいました。
また大阪には家原寺と言う文殊菩薩を本尊とするお寺があります。
このお寺は奈良の大仏造立の責任者に任命された大僧正の行基が、生まれた家を寺に改めたとされています。
文殊菩薩から智恵を授けられるとして受験生が多くお参りし、合格祈願など壁に願いを書いていたので「落書き寺」とも呼ばれていましたが、現在ではハンカチに願いを書いてそのハンカチを壁に貼り付けるのだそうで「ハンカチ寺」と呼ばれているそうです。