SIDDHAM
酉(とり)年/不動明王(カーン)の梵字の意味
酉(とり)年/不動明王(カーン)の梵字のタトゥーデザイン
- 干支
- 酉(とり)年生まれ
- 守護本尊
- 不動明王(ふどうみょうおう)
- 発音
- カーン
- 真言
- ノウマク・サンマンダ・バザラダン・カン
- 生まれ年
- 1957年、1969年、1981年、1993年、2005年
酉年(とりどし)の守護本尊は不動明王です。
不動明王は炎をまとった姿など、勇ましいその姿は刺青でも人気のあるモチーフの一つです
- その他の呼び方 -
- 無動明王
- 無動尊
- 不動尊
- お不動さん
- 不動威怒明王
- 不動使者
- 不動金剛明王
不動明王は、大日如来が人々の悪心を改心させる為に憤怒の姿で現れた大日如来の化身とされています。
明王の中でも一番力を持つとされているのが、不動明王です。
サンスクリット語では『アチャラナータ』と呼び、これはインドのシヴァ神の別名でもあり、『動かざる守護者』と言った意味になります。
菩提心と呼ばれる『仏道の悟りを求める心』がゆるぎなく堅固である事を指しています。
右眼で天を、左眼で地を睨む天地眼で、右の牙を上に、左の牙を下にして唇を噛み、とても恐ろしい怒った顔で描かれています。
これは、全ての障害を打ち砕き、全ての災魔を降伏させ、おとなしく仏道に従わない者に対して、力ずくにでもなんとか救済しようとする為に憤怒の姿をしていますが、その心は厳しくも優しい深い慈悲に満ちているのです。
激しく燃え盛る火焔の炎を背負っていますが、この炎は『インドのヴィシュヌ神の乗り物とされるガルーダと言う光り輝く神鳥が仏教に取り込まれて迦楼羅天(かるらてん)となり、雨風を起こし煩悩の象徴であるとされる毒蛇を喰らう迦楼羅天が吐く煩悩を焼き尽くす炎』であると言われています。
また、不動明王は火生三昧と呼ばれる人間界と仏界を隔ている火焔の中に住まわれて、、自らの身を火焔そのものにする事によって、あらゆる煩悩を焼き尽くすとも言われています。
右手に持った利剣で迷いや邪悪な心を断ち切るとされます。
この剣は龍が巻きつき炎に包まれた倶利伽羅剣(くりからけん)とも呼ばれ、この剣が盤石に突き立った姿は不動明王の化身とされる事から、タトゥーの図柄でこの剣を単体でデザインする事もあります。
左手には羂索(けんじゃく)と呼ばれる『一方の端に環、反対の端に独鈷杵(どっこしょ) が付いた縄』を持ち、衆生の悪い心を縛り、引き寄せ、善心を起こさせ正道に導くとされています。
八枚の花弁を持つ八葉の蓮華を頭上に頂き、弁髪をまとめあげ、一本にまとめた髪を左肩に垂らしています。
これは奴僕の髪型であり、衆生に対する奉仕を示すとされています。
背中一面に不動明王の刺青を描く時などは矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)を従えた姿で描く事もあります。
ご縁日が毎月28日にあたり、各地の不動明王を祀る不動尊などでは
摩供と呼ばれる、『焚いた火の中に供物を投げ入れてご本尊を供養し、そのご加護を願う儀式』が行われます。
当タトゥースタジオのある大阪には、日本三不動の一つである瀧谷不動尊があります。
弘法大師が自ら一刀三礼(ひと彫りしては三度礼拝する)の祈りを込めて彫られた不動明王像がご本尊で、国の重要文化財に指定されているそうです。
また成田山不動尊との名で知られる千葉県の成田不動尊の別院も有名です。
念ずる人の願いによってどんなご利益でもいただけると言うのが、不動明王なのです。