SIDDHAM
観音菩薩(サ)梵字の意味
観音菩薩(サ)の梵字のタトゥーデザイン
- 仏様
- 観音菩薩
- 発音
- サ
- 真言
- オン・アロリキヤ・ソワカ(聖観音菩薩)
観音菩薩とは「観世音菩薩」や「観自在菩薩」と言った様々な呼び名がありますが、観音さまとして親しまれている仏様です。
梵名を「アヴァローキテーシュヴァラ」と言います。
「遍く(あまねく=広く)自在に観る」と言った意味になる合成語だと言われています。
智慧を持って偏見なく自由自在に物事をしっかり観る者を意味するとして「観自在菩薩」とも呼ばれています。
人々の苦しみ悩む声を聞き、その求めに応じて様々な姿に変化し、ただちに大慈悲を行い救済する菩薩として、日本で一番多くの信仰を集めていると言われています。
欲や執着を人の心から取り除き、苦しみから解放され人生を幸せに過ごすにはどうすれば良いかなどを説いた「般若心経」の始めには「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多」とあり、観自在菩薩が人々に説法する形式で語られています。
どんな苦しみや災いも、観世音菩薩の名を唱える事で防ぐ事が出来るとも言われています。
観音様は「ポータラカ(補陀落)」に住むとされ、インドの南方の海上にあるポータラカ山が存在すると言われていますが、世界各地にポータラカが存在します。
日本では「補陀落」の読みからが二荒(ふたら)となり、字が良くないとして、「にこう」と読み「日光(日が光る)」と縁起良く名を変えたのが東照宮で有名な「日光」だとされています。
世界遺産であるチベットのラサにある「ポタラ宮」も「ポータラカ(補陀落)」に由来するのだそうですので、世界の観音信仰の人気の高さがうかがえます。
女性の様な姿をしている事も多いですが本来は男性だと言われており、信仰する人によって男性にも女性にも33もの姿に変わる観音様が、性別の境なく捉えられて広まっていったとされます。
この33の姿と言う数字は京都の「三十三間堂」などの由来となったと言われています。
当タトゥースタジオからも近い大阪の「三津寺」の本尊は「十一面観世音菩薩」であり、本尊は秘仏ですので公開されていませんが、境内にある本尊と同じ姿の石仏を観る事が出来ます。
十一面観音菩薩をタトゥーデザインとして描いていますので、そちらも参考にしてみてください。
→ 御堂筋のイチョウと十一面観音のタトゥーデザイン