BLOG

ブログ

抜き彫りと額彫りの刺青の違いとは?

日本の伝統的な刺青では、
大きく分けて「抜き彫り」と「額彫り」があります。

抜き彫り」と言うのは、
メインの図柄となる「動物・人物・花・仏像」などを、単体で描き、
背景など周りには何も描かずにデザインする彫り方です。
例えば下の画像では
龍だけを彫っています。
龍のタトゥー 抜き彫り Lucky Round Tattoo 大阪 19

そして、「額彫り」と言うのは、
メインの図柄となる「動物・人物・花・仏像」などの周りに、
化粧彫りと呼ばれる「波・岩・雲・炎」などをあしらって飾り、
図柄の周囲を墨や色のボカシで額縁の様に囲んでデザインし、
全体的に統一感を持たせ、
絵柄を引き立たせて仕上げる彫り方です。
例えば下の画像では
龍を主体として、背景の額彫りに雲や風を描き、
龍が雲間を飛翔している様に彫っています。
龍のタトゥー 額彫り Lucky Round Tattoo 17

そして、タトゥーと肌の境目の部分を「見切り」と呼び、
見切りには

  • 直線で切ったような『ぶっきり』
  • 短い直線が並んだような『松葉みきり』
  • 見切りを次第にぼかして分からないように終わる『曙みきり』
  • もこもこと半円が続く様な『牡丹みきり』

と言う種類があります。

この様に伝統的な刺青には色々な手法があり、
図柄により合った方法で、
全体的な統一感を出して、
大きなストーリーが読み取れるようにデザインされます。

抜き彫りで仕上げた後に、
やはり額彫りを付け足したいとなる事もあります。
もちろん、付け足すことは出来ますが
全体的な統一感などを考えると
最初から額ありでデザインをして彫り始める方が良いですね。

ワンポイントも可愛いですが、
額彫りのある和の図柄も
物語があり、良いものだなぁと思います。

この記事をSNSでシェア!