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ノーティカルスターの色分け
星のデザインの中で、
ノーティカルスターと呼ばれる形があります。
アメリカントラディショナルスタイルで人気のデザインです。
下のタトゥー画像の様に
五角形の星のそれぞれの角から中心に線を引き、
左右で色を分けたデザインです。
通常の星は、
アウトライン(外側の線)だけのシンプルなものや、
中を塗りつぶしたものなどがありますが、
ノーティカルスターの場合は
どうして色分けされているのでしょうか?
一説には
ノーティカルスターの形は、
海の地図である海図上に
方位を示すために書かれるコンパスローズ(羅針図)
と呼ばれる図形の色分けが元になっていると言われています。
例えば赤色と黒色でノーティカルスターを色分けする場合、
左側に赤色を塗るバージョンと、
右側に赤色を塗る場合の二つの違いがあります。
勾玉(まがたま)を二つ合わせたような
「太極図」と呼ばれる陰陽のマークは
右側が黒で左側が白と決められているそうですが、
ノーティカルスターの色分けの場合は
現在のところ特に意味があるとは言われていない様です。
タトゥーデザインでは赤色と黒色や、
緑色や黒色で色分けされたノーティカルスターを見る機会が多いです。
色分けする事で、立体的に見える効果もあります。
海上でのルールで
スターボード(starboard)と呼ばれる船の右側は緑色のライトを灯し、
ポート(port)と呼ばれる船の左側は赤色のライトを灯す
と言う決まりがあり、
この決まりから赤色や緑色のノーティカルスターのデザインが
多い理由だとも言われています。
海で仕事をする航海士や漁師たちにとって星や羅針図は、
自分たちの位置を示してくれる大切な存在でした。
無事に帰る事が出来る様にと願う思いから
ノーティカルスターのデザインが
お守りやゲン担ぎのタトゥーとして広まったのは
自然な事の様に思います。
デザインの意味などは様々にあり、
そのデザインを選ぶ人によって
意味は無限大にあると思いますので、
ノーティカルスターの場合も
色や色分けなど、
ご自分の好みで選ぶのも良いかと思います!