TATTOO MEANING
スカル(ドクロ/骸骨)のタトゥーの意味
スカル(ドクロ/骸骨)のタトゥーの意味とは?
タトゥーでは古くセーラー達の時代からスカルだけで描く事も、他のモチーフと組み合わせる事もどちらも多いデザインの一つです。
死や暗黒、運命などを想像し、一見怖いイメージのドクロですが、タトゥーデザインとして人気があります。
スカルは人の頭部の頭蓋骨を指します。
- スカル
- ドクロ
- 髑髏
- 骸骨
- しゃれこうべ
- されこうべ
など色々な呼び方をされます。
ドクロとクロスさせた二つの骨のイメージなどは、伝統的に死や危険を表すモチーフとして描かれてきました。
薔薇とスカルを組み合わせたタトゥーデザインも多いです。
薔薇とスカルのデザインの意味は、「生と死」や「美と醜」などとされ、また「善と悪との間での葛藤」などとされています。
少し陰鬱でゴシックなイメージのあるスカルや、悪魔の様なおどろおどろしいスカル、メキシカンスカルの様に明るく華やかなイメージのスカルやいたずら書きした様な可愛いイラストのスカルなど、どんなドクロのデザインなのかや、ドクロのデザインを彫る人の文化や宗教によっても意味合いは異なります。
世界の文化とスカルのタトゥーの意味とは?
キリスト教の方にとってスカルは「永遠」を意味すると言われています。
聖書では、キリストを信じる者は永遠の命を持つとされています。
スカルのタトゥーには、肉体はなくなっても魂は生き続けると言う事や神の思し召しや聖書にしたがって人生を過ごす事で死後に天国へと導かれる事を思い出させてくれる意味があるとも言われます。
新約聖書ではキリストが十字架に磔にされて処刑された場所は、イスラエルにある「ゴルゴダの丘」とされています。
ゴルゴダとはヘブライ語でスカル(髑髏)を意味するのだそうです。
キリスト教とスカルの関係は深く、長い様です。
ユダヤ教に伝わる「カバラ教義」の中では『再生』を意味し、死に対して嘆き悲しみ不幸に感じる代わりに祝う事の理由になっているそうです。
死と生まれ変わりの象徴として、大きな困難を乗り越え、やがて来る人生の終わりまで100%で生きると言った意味を思い出させ、良い人生を送る為のチェンジ(変革)を示したりと、スカルはネガティブなイメージだけでなく、ポジティブな意味で捉えられる事も多いです。
ギャンブル好きな人の間でスカルのタトゥーデザインは、不運を幸運へと変えてくれる、または将来ツキをもたらしてくれる意味を持つモチーフとして捉えられているそうです。
海賊の旗にドクロが描かれているイメージがありますが、決められた規則や権威からの反逆や勝利と言った意味でも用いられます。
暴走族などアウトロー文化では昔からスカルは反抗のシンボルとして、見る者に恐怖心を与える手段に用いられてきました。
チェコ共和国のクトナー・ホラには『セドレツ納骨堂』と言う約1万人分もの人骨を使って礼拝堂を装飾している建物があり、彫師にもとても人気がある場所なんだそうです。
当タトゥースタジオのある大阪と兵庫県の境にある尼崎には『シャレコーベ・ミュージアム』があり、世界中から集められたスカルに関するコレクションが展示されているそうです。
ドクロが象徴する意味:
- 「保護」
- 「力」
- 「精神力」
- 「障害からの克服」
- 「新しい未来」
メキシカンスカルのタトゥーの意味とは?
メキシコでは11月1日、2日に『死者の日(The Day of the Dead)』と呼ばれる行事があります。
日本でのお盆の様なもので、メキシコでは古来より、祖先のガイコツを身近に飾る習慣があり、その習慣が伝承されて現在の様に
死者の日にはカラフルに飾られたメキシカンスカルと呼ばれるドクロをマリーゴールドなどと共にお墓や家に飾って、死者を迎え入れ、明るく楽しく騒ぐ様になったのだそうです。
このメキシカンスカルは様々な素材で作られますが、中でも有名なのがお砂糖を固めて作られるシュガースカルです。
「シュガースカル」とはお砂糖を骸骨の形に固めて、沢山の色を使ってカラフルに模様が描かれたものです。
死に対してネガティブなイメージはなく、シュガースカルもとてもキュートで可愛いデザインです。
日本の死者に対する文化とは、大きく異なりますね。
ラテン語圏では『メメント・モリ(Memento Mori)』と言う言葉に象徴されるように、死に対して恐怖を感じるのではなく、この世に生を受けた全ての者に死はやがて訪れるのだから、精一杯、今を楽しめ。と言う考え方がある様です。
メキシカンスカルのタトゥーは亡くなった方に捧げる意味や再生と言った意味で選ばれたりするそうです。
世の中は不公平だとも言われますが、どんなにお金持ちでも、どんなに容姿が素晴らしくても、いつかは必ず死が訪れます。
いつか訪れる死を、身近に感じる為、と言った理由もあるでしょう。
メキシコからの移民が多いアメリカでは、チカーノだけに限らずメキシカンスカルのタトゥーデザインを彫る人も多いです。
世界の文化とスカルのタトゥーの意味とは?
スカル(ドクロ/骸骨)にちなんだ言葉
骸骨を乞う:昔は、主君に仕えることは一身を捧げる事であった為、臣下として役人が辞職するときは、辞職に当たり、せめて骸骨だけは返してください、と願い出た事から、辞職を願い出る、と言った意味を指します。
終身雇用制度も崩壊したと言われる現在では、あまり使う事もなくなったかも知れませんね。
一皮剥けば美人も髑髏:これはことわざではないそうですが、どんな美人でもその皮一枚をはぎ取ると、みんな似たり寄ったりで同じ髑髏だと言う意味で使われるのだそうです。