TATTOO MEANING

カラス(八咫烏)のタトゥーの意味

カラス(八咫烏)のタトゥーデザインの意味とは?

LUCKY ROUND TATTOO カラスのタトゥー

カラスのタトゥーには善と悪の両方の意味があるとされます。

カラスは学習能力や問題解決力を持ち、鳥類の中でも最も知能が高いとされ、知性を象徴するとも言われています。

同じカラスでも世界では文化の違いによって、捉え方は様々です。

まずカラスがポジティブなイメージで捉えらている文化を紹介します。

インディアン(ネイティブアメリカン)の中には、カラスが世界を創造したと言う説もあります。
ハイダ族などネイティブアメリカンの部族の神話では、民族を襲った大寒波により、全ての生き物が死に絶えそうになった時、カラスは知恵を絞り、空高くまで飛ぶ事が出来るワシに太陽まで飛んで、火を持ち帰って欲しいと頼みます。ワシは太陽の炎で今にも死に絶えそうになりながらも、火を持ち帰って大地に火を灯したと言う説があります。
またある説では、以前は太陽も水も、ある人間が独占していましたが、カラスは太陽や水を開放させて人々に分け与えようとして、独占している人間の娘と結婚をする事によって太陽を天に輝かせ、水で大地を潤す事が出来たとされ、守り神として崇められているのだそうです。
トーテムポールに彫られたカラスのデザインは、トライバルタトゥーとして使われる事も多いです。

ケルト文化は戦闘の文化とも言われていますが、カラスはケルト神話に多く登場するそうです。神話の中にはモリガンと言う女神がおり、戦いに勝利をもたらす戦闘の神として、時には姿をカラスに変えて戦場に現れて戦場を舞い、勝敗を支配したと言われる話もあります。

中国の神話ではカラスは太陽の化身とされています。
昔、太陽は10個存在し、一日ごとに順番で天空に輝いていたのだそうですが、ある日順番にうんざりした10個の太陽が一斉に天空に輝き、地上の人々はあまりの熱さに苦しみます。
そこで天神が太陽に矢を放ち、その太陽から3本足のカラスが落ちてきたのだそうです。
次々に矢を射り、最後に一つ太陽が残り、人々は平穏に戻ったのだそうです。
古代中国では太陽の黒点がカラスと考えられ、太陽=カラスとされた説が有力なのだそうです。
どうして3本足なのかと言うと、中国には「万物は陰陽に分けられる」陰陽と言う思想があり、太陽は陽であるのに対して、偶数の2は陰数であるため、3本の足とされたと言われています。

三本足の八咫烏のタトゥー

中国の考えが日本へと伝わり、日本でも3本足の八咫烏(やたがらす)が「太陽の化身=神の使い」として、信仰されてきました。
日本サッカー協会のシンボルに「サッカーボールを足で押さえた八咫烏」のモチーフが用いられているのが有名ですが、これは日本サッカー協会が日本のサッカー界を統制して、四方八方を輝かせると言った意味があるようです。

日本の古い童謡に「カラス、なぜ泣くの、カラスは山に。可愛い七つの子があるからよ~」とありますが、この歌ではカラスは家族愛を象徴するとも言われています。

ヨーロッパを中心に、カラスがネガティブな暗黒のイメージで捉えられている文化もありますが、これは近代に入ってからの事なのだそうです。

どうしてカラスが暗黒や死と結び付けられてきたのでしょうか?
古代ヨーロッパでは戦争が繰り返され、沢山の人が命を落とし、 大地には沢山の遺体が横たわっていたのだそうです。
遺体にはカラスを含め様々な動物が集まり、遺体を食料としていました。
そこから死や戦争のシンボルとされたのも不思議ではありません。

欧米でもタトゥーモチーフとしてカラスが描かれる事は多いですが、ネガティブなイメージでカラスのタトゥーを選ぶと言うよりもカラスの美しさに魅せられて選ぶと言う事なのかと思います。

当タトゥースタジオのある大阪の「安倍王子神社」には、御烏社(ミカラスシャ)と呼ばれる祠があります。
その昔、仁徳天皇の夢に和歌山県にある熊野大社の神の使いが現れ、熊野大神を早く祀るようにとお告げをされました。
どこに祀ろうかと調べていたところ、老いた松の根元に、首は雪よりも白く、目は日よりも明るい3本足の霊烏がいた為、その地に熊野大社のお使いである八咫烏を祀ったとされています。

また、大阪の此花区には「鴉宮」と言う神社があります。
その昔、大阪では太閤さんとして親しまれる豊臣秀吉が旅の無事を祈願したところ、社殿の奥の森から3本足のカラスが現れ、良い事が起こる数々の前兆を示し、秀吉は無事に帰る事が出来た為、「鴉宮」と言う名前を付けたのだそうです。

カラスが象徴する意味:

  • 「英知」
  • 「内なる自分」
  • 「守護者」
  • 「光」
  • 「陰」
  • 「秘密」

カラス(八咫烏)にちなんだ言葉

烏の行水:カラスはとても短い時間で水浴びを終える事から、入浴時間が極端に短い事を指して使います。

今泣いた烏がもう笑う:今まで泣いていたと思っていたのに、もう笑っている。喜怒哀楽など感情が変わりやすい子供に、多いかもしれませんね。「どうして、烏なのか?」はカラスのずるがしこさを、子供のずるがしこさにかけたと言う説もありますが、はっきりとは分かっていません。