TATTOO MEANING
聖母マリア様のタトゥーの意味
聖母マリア様のタトゥーの意味とは?
聖母マリア様は宗教的なタトゥーデザインとして、姿が描かれる事が多いです。
マリア様のタトゥーデザインは希望や愛を意味すると言われています。
私たちが思い描く理想の母親像でもあるマリア様は、善良で、思いやりがあり、愛情深い女性です。
そんなマリア様のタトゥーを彫ることで、いつでも側に存在を感じ、必要な時にいつでも手を差し伸べてくれる事を思い出させてくれます。
聖母マリアへの解釈はキリスト教の中でもカトリックかプロテスタントかの宗派の違いにより、大きく異なる様です。
聖母マリア様は大天使ガブリエルによって受胎告知を受け、汚れなくイエス・キリストを産んだとされています。
カトリックの場合は聖母マリア様を特別な存在として捉え、教会に聖母マリア様の絵や像を飾り神聖視しているのだそうです。
一方でプロテスタントの場合はマリアを神聖視せず、尊敬はするけれど聖母マリア自身を信仰の対象とはされていないのだそうです。
カトリックやプロテスタントの中でも細かく解釈が分かれるのだそうです。
マリア様への信仰とは、「神への祈りを捧げる際にマリア様に一緒に祈りを捧げてもらう様に執り成しをお願いする」と言う意味があるのだそうです。
キリスト教で、祈りを捧げる際に用いる用具でロザリオがあります。
タトゥーのモチーフとしても祈り手と共にロザリオが描かれたりします。
ロザリオは聖母マリアへ祈りを捧げる際に使用されます。
十字架やメダイと共に大きさの違う珠がいくつか連なっており、その珠を繰って、祈りの回数を確認する為に使用されるそうです。
マリア様を彫る際には、カラーやブラック&グレーなど様々なスタイルがありますが、美術作品としてのマリア様は青色のマントを着ている事が多いです。
これはラテン語のマリス・ステラ(海の星)が起源だとされています。
大海で迷う人間を導く道しるべとしての星の様な存在と言った意味があると言われ、古くから聖母マリアはマリス・ステラとも呼ばれてきました。
その海をイメージさせる青色を聖母マリアを描いた絵画作品などに用いられと言う説があります。
当タトゥースタジオのある大阪には大阪カテドラル聖マリア大聖堂があります。
正面入り口の上には大きなマリア様の像が飾られていて、背景は水色に塗られ、タトゥーデザインでも見られる様ないくつもの輝く星が描かれています。
聖母マリア様のアトリビュート
12の星の冠:聖ヨハネの黙示録の中で「太陽に包まれた婦人があり、その頭に十二の星の冠をいただいていた。」と言う一文があり、太陽に包まれた婦人は聖母マリアを指し、十二の星がある冠は、愛(caritas)、喜び(gaudium)、平和(pax)、寛容(patientia)、親切(benignitas)、善良(bonitas)、忍耐(longanimitas)、柔和(mansuetudo)、誠実(fides)、謙遜(modestia)、節制(continentia)、貞潔(castitas)の12の聖霊の実りを指すとされ、一緒に描かれる事が多いです。
他にも「閉ざされた庭」や「三日月」など色々とあります。
悲しみのマリア
涙を流すマリア像のタトゥーデザインも多くあります。
これは悲しみの聖母と呼ばれる宗教画が元となっているようです。
「聖母マリアの七つの悲しみ」とも呼ばれ、涙を流した聖母マリアの心臓には7本の悲しみの剣が刺さっています。
聖母マリアは人生の中で、大きな悲しみに遭う場面が7度あります。
7つの悲しみにはイエスの遺体を埋葬した事などが含まれています。
キリスト教への信仰心を表す意味で彫られるだけでなく、生きる中で遭遇した悲しみの出来事を乗り越えるために彫る方もおられるでしょう。