TATTOO MEANING
アリ(蟻)のタトゥーの意味
アリ(蟻)のタトゥーの意味とは?
蟻は身近に存在する昆虫であり、目にする事も多いです。
約1万種類以上もの蟻が、アマゾンのジャングルやアフリカの乾いた平原など世界中の至る所に存在するそうです。
タトゥーデザインとしては1匹の蟻を描く事もありますが、数匹の蟻が肌をはっている様に描く事もあります。
昆虫の中には好き嫌いの分かれるものもありますが、蟻がそこまで嫌われる事はないのではないでしょうか。
蟻のタトゥーにはどんな意味があるのでしょうか?
蟻はハチと非常に良く似た特徴があるそうです。
一般的な蟻は、コロニーを形成し、女王蟻を中心にして、働きアリや、兵隊アリなどがそれぞれの役割をはたし、一つの大きな家族の様に生活しています。
中には女王蜂は存在せず働きアリが卵を産む種類や、女王蟻が何匹もいると言った種類、他のアリの巣から卵を盗んできて、働きアリとして奴隷のように使うと言ったアリも存在するそうです。
常に動き回って餌を集めて巣に持ち帰る真面目な労働意欲や、時には自分の体よりも大きなものを運ぶ怪力さなどが蟻の特徴とされています。
そこから真面目さや力強さなどの意味でタトゥーとして彫られる事もあります。
蟻と言うととても小さな昆虫と言うイメージですが、キリスト教の聖書では、小さいと言う事だけを見るのではなく、常に忙しく働くアリの勤勉さなど、彼らの行動を見習うべきだと説いているのだそうです。
アリ(蟻)の予知能力とは?
イソップ物語には有名な「アリとキリギリス」と言うお話があります。
アリは夏の間に冬に備えて食料を蓄えるために一生懸命に働き続けますが、キリギリスは先の事など気にせずバイオリンを弾いて夏を楽しく過ごしていました。
冬が来て、キリギリスは食料を見つけられずにアリ達に食料を譲って欲しいと頼みますが、夏に遊んでいたのだからと断られて飢え死にしてしまうというお話しです。
常にせっせと働くアリの真面目さなどを捉えた物語です。
この「冬に備えて蓄える」と言う行動は、蟻には先を見通す予知能力があると言った意味でも捉えられています。
ネイティブアメリカンの種族の中には、この世界が出来て初めて誕生した生き物がアリであると考えている種族や、アリは地震を予知する能力がある為に絶対に巣を壊してはいけないと信じている種族もいるそうです。
大阪とアリ(蟻)の関係
当タトゥースタジオのある大阪には「蟻通神社」があります。
昔、唐の国は日本を属国とする為に3つの難題を与えたそうです。
その中の一つに「七曲りの玉(中にくねくねと曲がった穴が開いている玉)の穴に糸を通せ」と言うものがありました。
そこでこのお話の主人公である中将は、父親に助言を求めます。
父親は「蟻に糸を結んで、玉の穴に入れ、出口に蜜を塗っておくと、甘い匂いに誘われて、蟻は穴を通って出口へ出てくるので、糸を通す事が出来る」と進言し、日本国は難を逃れる事が出来ました。
その時代は年老いた者は不要だとして山へ捨てる様にとのお触れが出されていた時代でしたが、老人には長く人生を過ごした中で培った経験から沢山の知恵が蓄えられており、大切にするべきとして、お触れは撤回されたのだそうです。
その後、この中将と両親は蟻通明神として祀られたのだそうです。
アリが象徴する意味:
- 「積極性」
- 「規律正さ」
- 「服従」
- 「美徳」
- 「賢者」
アリ(蟻)にちなんだ言葉
蟻の穴から堤も崩れる: 蟻が掘った小さな穴によって、堤防が崩れる事もあると言う事から、どんなに些細なわずかな事でも、油断は禁物と言う意味で使われます。
蟻の思いも天に届く:蟻のように小さな者の願いでも、天に届く。すなわち、どんなに小さな願いでも、一生懸命に思って祈れば、天に届いて願いが叶えられると意味で使われます。
どちらも「蟻は小さいけれども・・・」と言う事から始まっています。サイズだけで判断してはいけませんね。
小さくてもワンポイントタトゥーなど良いデザインは沢山あります!