LETTERING TATTOO DESIGN
LOVE & HATE(ラブアンドヘイト)のタトゥーの意味
LOVE & HATE(ラブアンドヘイト)のタトゥーの意味とは?
LOVE & HATEはラブアンドヘイトと読みます。
LOVE & HATEは英語です。
LOVE & HATEは英語のタトゥーで見る事の多い文字の一つです。
特に、手の指の第二関節から第三関節までの間の拳に「LOVE & HATE」の英語の文字を彫るデザインに人気があります。
右手の小指から人差し指への順に「L-O-V-E」、左手の人差し指から小指への順に「HATE」と彫られる場合が多いです。
Night of the Hunter(狩人の夜)と言う1955年に製作された映画の中で、登場人物の両手に「L-O-V-E」と「H-A-T-E」と言う文字が彫られており、この映画がきっかけで「LOVE & HATE」の拳へのタトゥーが有名になったとも言われています。
キリスト教では右は神聖なものとされています。
悪魔は左手に宿り、病気などの厄も左手から来るとも言われており、手を合わせてお祈りをする際には、右手が上に来る様に手を組むのだそうです。
神の右手、悪魔の左手と言った意味があり、映画に登場するロバート・ミッチャムが演じる登場人物は旧約聖書でカインが弟アベルを殺した忌まわしき左手の話などから神聖な右手にある「LOVE」、悪の左手にある「HATE」の話を語っています。
パンクバンドCRUSH(クラッシュ)の曲「Death or Glory(デス・オア・グローリー)」の歌詞の中では、この映画から影響を受けて、LOVE & HATEのタトゥーを彫っている人物が、「お金に目が眩んでしまった大人達」の典型として引き合いに出されています。
キリスト教以外でも、インドでは左手は不浄の手とされます。
インドではスプーンやフォークなどを使わずに手で食事をする事が多いのですが、神の祝福を受けた右手で食べ物を口に運びいれ、排せつの処理などは不浄な左手で行うのが一般的なのだそうです。
LOVE=愛、HATE=憎しみ。どちらも人間が持つ感情です。
真逆の感情でありながら共存するものでもあり、光があるから影がある様に、人間はこの二つの「愛と憎しみ」、「善と悪」と言った感情の間でもがき苦しみ、バランスを取りながら生きています。
愛するが故の憎しみ、「可愛さ余って憎さ100倍」と言った言葉をもあります。
LOVEとHATEと言う両極端の感情を言葉で表現し、人間の人生そのものを表すタトゥーであるとも言われます。
当スタジオのある大阪では、コテコテの大阪弁にするとLOVEは「すっきゃねん」、HATEは「好かん」となるのでしょうか。