SIDDHAM
弥勒菩薩(ユ)梵字の意味
弥勒菩薩(ユ)の梵字のタトゥーデザイン
- 仏様
- 弥勒菩薩
- 発音
- ユ
- 真言
- オン・マイタレイヤ・ソワカ
弥勒菩薩はサンスクリット語で「マイトレーヤ」と言い、マイトレーヤとは慈しみを意味し、慈悲から生まれた者として慈氏菩薩とも言われています。
台座に座り、右足を左足の太ももに乗せて、その右足の上に右肘をつき、頬杖をつくように、右手を軽く右頬に触れ、何か物思いにふけっている様な姿の像がとても特徴的です。
この姿は半跏思惟像と呼ばれ、タトゥーデザインとしてもこの姿で描かれる事が多いです。
弥勒菩薩は現在の仏陀が入滅後56億7千万年後に姿を現して、次の仏陀となり、人々を救済すると言われています。
この56億7千万年後と言う数字は、太陽や周りの惑星などの寿命とほぼ同じと言われており、科学と宗教の興味深い一致だと言われています。
56億7千万年後と言う年月は「いやもっと早くに現れる」など諸説ありますが、未来には必ず仏陀となられると言う事で、弥勒如来、弥勒仏と呼ばれ、如来の形をした弥勒菩薩(弥勒如来)の像も作られています。
弥勒菩薩は現在は聖なる山「須弥山」の頂上にある「兜率天(とそつてん)」と言う所に住み、修行をされている菩薩です。
人々は弥勒菩薩を未来の仏陀として弥勒菩薩の住む兜率天に往生したいと願う上生信仰と、また弥勒菩薩が現れる未来のその時の為に今から修行をして善行を行う下生信仰との二通りで信仰されていたのだそうです。
また、弘法大師は入定される時に「自分はこれから兜率天に言って弥勒菩薩に仕え、弥勒菩薩が仏陀となってこの世に現れる時に、一緒に戻ってきます。」と遺言されたそうで、人々は弘法大師が弥勒菩薩と共に再び現れる時に説法を聞きたいとして、弘法大師が入定された高野山の奥之院の土の中に経典を埋める信仰が流行ったりもしたのだそうです。
当タトゥースタジオのある大阪には「野中寺」と呼ばれるお寺があり、そこで発見された高さ約18.5cmの銅で出来た銅造弥勒菩薩半跏思惟像は銘文中に「弥勒」と記載された最古の弥勒菩薩半跏思惟像とされ、国宝の重要文化財に指定されています。
毎月18日には仏像を眺める事が出来るのだそうです。