SIDDHAM
吉祥天(シリー)梵字の意味
吉祥天(シリー)の梵字のタトゥーデザイン
- 仏様
- 吉祥天
- 発音
- シリー
- 真言
- オン・マカシリヤエイ・ソワカ
吉祥天の吉祥とは「縁起の良い、めでたい」と言った意味があります。
インドのヒンドゥー教の「ラクシュミー」と言う蓮華の目を持ち、蓮華色の肌を持つ、とても美しい神様が元とされています。
このラクシュミーはヒンドゥー教の最高神の一柱であるヴィシュヌ神の妃で、美と豊穣と幸運を司り、仏教に取り入れられて吉祥天となった後も同じく美しさや五穀豊穣、金運などの福徳で崇拝されてきました。
その為か貴族達や天皇家からの信仰を集め、元来は七福神の紅一点は吉祥天だったのですが、鎌倉時代以降位からは同じく福徳などのご利益で武家や庶民たちから人気のあった弁財天が七福神の一神となったのだそうです。
仏教では戦いの神「毘沙門天」の妃とされ、また福徳を授ける吉祥天とは正反対で人々に災いをもたらす神とされる閻魔大王の妃の一人「黒闇天」を妹に持つと言われています。
一般的な姿としては、唐の貴婦人の様な服装で、左手に思うままに願いを叶えてくれる「如意宝珠」を持ち、右手は手のひらを前面に見せて、手を下げた「与願印」か手を上げた「施無畏印」と呼ばれる印を結んでいます。
お正月に一年の内に犯した悪い行いを懺悔して、災いの除き、幸福を祈る「吉祥悔過」と呼ばれる法会が行われるところもあるそうです。
当タトゥースタジオのある大阪の「大阪市立美術館」には、平安時代に作られたとされる奈良薬師寺の「吉祥天立像」が保管されているのだそうです。
普段見る事が出来るわけではないですが、美しい姿を見てみたいですね。