SIDDHAM
地蔵菩薩(カ)梵字の意味
地蔵菩薩(カ)の梵字のタトゥーデザイン
- 仏様
- 地蔵菩薩
- 発音
- カ
- 真言
- オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ
地蔵菩薩はサンスクリット語で「クシティ・ガルバ」と言い、クシティは大地を意味し、ガルバは子宮を意味する事から、大地の母胎となり、地蔵と呼ばれる様になりました。
私達が生きていく為に必要な様々な恵みを与えてくれる大地の様に、とても大きな慈悲の心で、人々の苦悩を包み込み、どんな願いでもかなえてくれるのが地蔵菩薩とされています。
地蔵菩薩は「お地蔵さん」の愛称で呼ばれ、親しみ深い菩薩です。
タトゥーデザインとしては頭を丸めた僧形が一般的に描かれ、イラスト調のお地蔵さんが彫られる事もあります。
都会でも田舎でも、街の道端に建てられている「お地蔵さん」を見かける事も多いのではないでしょうか。
当タトゥースタジオのある大阪のアメリカ村にも「出世地蔵尊」が祀られています。
太平洋戦争の大空襲で地蔵尊の行方が分からなくなった事もあるそうですが、戦争が終わり数年経った復興の際に土の中から地蔵尊が見つかり、再びこの地で祀られる事となったそうです。
出世地蔵尊の祠の横には水子地蔵尊とふれ愛地蔵尊も祀られています。
ふれ愛地蔵尊は自分の願いによって、地蔵尊の体に触れるとご利益を授かると言われており、頭や胸などがよく触られているようで、つるつると黒く光っています。
手には如意宝珠と、上部に輪が通してある錫杖と呼ばれる杖を持っている姿が一般的です。
現在の仏陀が入滅後56億7千万年後に弥勒菩薩が姿を現して、次の仏陀となり、人々を救済すると言われていますが、弥勒菩薩が出現するまでの間の仏がいない期間に、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)に彷徨い苦しむ人々を救うのが、地蔵菩薩と言われています。
また、死後の世界で天国に往生出来なかった場合は地獄に堕ちると言われており、地獄でつらい責め苦を受けなくて済むように地蔵菩薩にお願いしたり、幼くして亡くなった場合は地蔵菩薩が守ってくれるとして、子供の守り神ともされています。
関西では夏に「地蔵盆」が行われる地域が多いです。
街で祀られているお地蔵さまの前には、色々なお供え物が積まれ、子供たちはお地蔵さまの前でゲームをしたり、頂いたお菓子を食べたりしてお祭りの様な時間を過します。地域によっては町内の人々が集い、輪になって座り直径3m位もある大きな数珠を回してお経を読む「数珠回し」と呼ばれる行事も行われます。