SIDDHAM
帝釈天(イー)梵字の意味
帝釈天(イー)の梵字のタトゥーデザイン
- 仏様
- 帝釈天
- 発音
- イー
- 真言
- ナウマク・サマンダボダナン・インダラヤ・ソワカ
帝釈天は元々、古代インドなどではインドラ神として武勇(力)を司る神様とされていました。
「ヴァジュラ(金剛杵)」と言う、雷を象徴する非常に強力な武器を持ち、阿修羅とも戦う荒々しい神とされています。
このインドラが仏教に取り入れられたのが帝釈天です。
帝釈天は仏教では天部に属し、須弥山の頂上「忉利天」にある喜見城に住んでいます。
元々は天部であった阿修羅も「忉利天」に住んでいましたがどうして正義を司る神様と言われる阿修羅と戦いを繰り返したのでしょうか?
帝釈天が阿修羅の娘「舎脂」を力ずくで奪った事により、怒りに燃えた阿修羅が帝釈天に戦いを挑みます。
ですが、戦闘の神である帝釈天には敵いませんでした。
戦いに負けた阿修羅は天部を追放され、人間界と飢餓界の間に修羅界を作りました。
この話を聞くと阿修羅が正義で帝釈天が悪の様にも思いますが、仏教の教えでは阿修羅の娘「舎脂」はその後帝釈天の正妻となり幸せに暮らしていたのに、過去に固執し赦す心を忘れた阿修羅は悪だとされています。
帝釈天は元々は人間だったとされ、人間の頃の友人知人で一緒に神になった32人と共に忉利天」に住み、帝釈天を合わせて三十三天と言われています。
梵天と共に、梵天と共に釈迦が悟りを開くのを助け、仏教の二大護法善神とされています。
日本の有名な映画「男はつらいよ」に登場するフーテンの寅さんは柴又帝釈天の門前にあるお団子屋さんの息子で、映画の人気に伴い柴又帝釈天も有名になりました。
このお寺ではとても変わったお守りがあります。
それが飲むお守り「一粒符」です。
中には御祈祷された御符をまるめた小さな赤い粒が入っていて、
体調が悪い時などに水と共に服用すればご利益があるのだそうです。
400年も前から伝わるお守りなんだそうです。
タトゥーのデザインとして帝釈天の梵字やお姿のデザインを選ぶ方には、お守りと同じ思いを持って選ばれる場合もあるのかと思います。
手に金剛杵や蓮茎を持ち、立った姿や白象に乗った姿で描かれる事が多いです。
帝釈天を安置しているお寺はあまり多くはありませんが、当タトゥースタジオのある大阪では考恩寺に帝釈天立像が安置されています。